こんにちはwasabi( wasabi_nomadik)です。
最近はネットによって得られる情報も海外国内関係なく、国境を超えて同じ体験をできるような世の中になってきていますが、ドイツで生活しているとそこにはもちろんドイツ特有の社会や事情があり、自分の育ってきた母国とは違うことはたくさんあります。
その中でも、私にとってはドイツに来て初めて難民の友達ができたこと、日常生活の中で彼らと普通に交流を持てたことが衝撃でした。その時まで私は日本のニュースやメディアで報じられる難民像しか持っていませんでしたが、彼らと彼ら目線で接してみて初めて、それが一方向の目線で語られているものにすぎないと知ったとき、また自分の中で大きな衝撃がありました。
できるだけ自分の感じたことを伝えるためにブログで文章として記事にも残していますが、日本とはあまりにも状況が違いすぎるので実際にドイツで暮らしたことがあったり、暮らしている人でないと想像ができない部分があります。難民支援関係やドイツの状況のことで質問メッセージをいただく機会もあるのですが、説明してもどうしても伝わらない部分があるなと前から感じていました。
そんな時に、ベルリンでとある女性起業家の方に出会います。
日本にやってきた難民へ日本社会とのつながり、住居、仕事にアクセスする機会を提供し、多様性溢れる社会の実現を目指すNPO法人「WELgee」の代表渡部清花さんです。
彼女はOECD諸国の中でも低い難民認定率を持つ日本で現状を変えるために活動しているパワフルな女性で、先日フランスで開催された「Woman Enterpreneuer of the Year Award 2018」でグランプリを受賞するなど海外でもその活動が認められています。その彼女が主催するWELgeeとHISがコラボし、8月にベルリンで難民と実際に交流し、現地の社会貢献スタートアップを視察できるスタディツアーを開催します。
WELgee協同企画:難民の人も歓迎できる社会を目指して!ドイツ・ベルリン7日間
【ツアーのポイント】
1, 難民としての背景をもつシリア人ガイドの案内で、いつもと違った角度のベルリンを散策できる。
2, ドイツの難民支援の現場を1年間見てきた日本人スタッフが案内人。
3, 難民としての背景をもつシェフたちのケータリングランチ。学びながら美味しい!
4, 現地の方とのディスカッションやダイアログの時間がたっぷり。
5,「難民支援」だけじゃない。当事者たちと立ち上げたスタートアップ企業も訪れます。
6, UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を訪問することで、難民問題の国際的な潮流を捉えることができます。
【ツアーに至った経緯】
近年、世界中で話題となる難民問題。故郷を追われる人の数は戦後最大です。紛争、弾圧、治安の悪化、テロ等の要因から迫害を逃れ、家を追われた人の数は世界で6530万人(2015年:UNHCR統計)母国での恐怖を感じ、逃れた先でも十分な保護が得られない状況に直面している人々の人権や尊厳をどう保障していくか、世界中が模索しています。
2015年に「難民受け入れ先進国」と言われるドイツを訪問したWELgeeは、なぜ多くの難民を受け入れているのか、どのようにドイツ市⺠と難⺠が共生を目指しているのか、その背景にはどのような課題があるのかのリアルな声を聞き、現地の団体とのつながりから、⽇本で私たちにできることは何かを探しに⾏くツアーを、H.I.S.と共に企画しました。
【ツアーの詳細】
★難民スタートアップ企業視察
難民の方が立ち上げたスタートアップ企業を訪問し、実際の困難や挑戦のお話を直接聞く機会です。視察する団体は以下の6つを予定しております。
・ReDI School(難民の方々向けのプログラミングスクール)
・HelpU(ボランティアと難民をつなぐオンラインアプリ)
・REFUEAT (難民の方がストリートフードを販売する移動式屋台)
・Camp One (ドイツ社会で生きるための一歩を踏み出すワークショプ)
・Dalili Now(難民移民のための団体情報の総合検索エンジン)
・Refugio(難民の方が運営するカフェ兼シェアハウス)
(引用:PR Timesプレスリリース)
難民問題に関心があって、実情を自分の目で見てみたい!実際に難民と繋がってみたい!と考えていた人にとってこのツアーは絶好の機会です。ただ訪れるだけではなく、WELgeeが開催しているサロン(勉強会)で事前に日本国内に住む難民の方と語り合う機会が2回設けられ、帰国後も継続して学ぶことができる場を提供してくれる点がとても実践的で素晴らしいです。
私と彼女が知り合ったのはひょんなきっかけです。ベルリンで開催されたカンファレンス「Asia Pacific Week」に代表の清花さんが登壇した際に今回のツアーで案内人をするWELgeeの田村空くんから紹介を受けてお会いすることに。ただ、スケジュールが合わなかったこともあり、お互いすれ違いになってしまいましたが、清花さんのような素晴らしい活動をしている人をもっと知ってほしい気持ちから今回ブログで紹介させていただきました。
結局会えずじまいだったのですが、ここでもベルリンマジックが起こって、なんと同じバスの隣の席にお互いが座っていたという奇跡が起きました(笑)
私は最初全然気づかなくて、清花さんが降りたあとに「もしかして…?」と思ってメッセージをしてみたら清花さんも同じように「もしかして…?」と思っていたことが判明。偶然ってあるもんですね〜。あれは不思議な瞬間だったなぁ。
そんなご縁もあるし、同年代の女性として本当に素晴らしい活動をされているのでwasabiは応援です!ツアーの詳細は以下のボタンからどうぞ。