どうも、wasabi( wasabi_nomadik)です。
先日、私がオーガナイズしている「海外フリーランス養成スクール」のライブ動画内で「海外移住する前に日本でしておくべきこと」について話しました。
その中で「海外への送金はどうしているか?」という質問を受けたので私が最近始めた海外送金方法「Transferwise(トランスファーワイズ)」をみんなに紹介したところ、とても好評をいただいたのでブログで詳しく紹介しようと思います!
普通の海外送金とTransferwiseの決定的な違い
みなさん、海外送金って聞くとおそらく日本の銀行口座から海外の口座へお金を送金するということを想像するかと思います。Transferwiseとは、いわばその口座間を繋ぎ、お金を仲介して送金するサービスです。ユーロはもちろん、その他主要な国の通貨を扱っているのでドイツ以外にお住まいの方も利用できます。
「なんでわざわざ仲介する必要があるの?普通に口座間で送金すればいいじゃん!」
と思った方、するどいです。
その理由を説明する前にまず、普通に銀行の海外送金をする場合にかかるコストについて説明します。
日本の銀行から海外の口座へお金を送金する場合、銀行にもよりますが以下のようなコストがかかります。
- 送金手数料
- 為替手数料
- 中継銀行手数料
たとえば、国内の銀行からドイツの口座へ10万円を送金するとして、私が使っている楽天銀行を例に出してみましょう。送金通貨はユーロなので、事前に10万円をユーロ換算して計算した結果、その時のレートでだいたい778ユーロでした。778ユーロを日本の口座からドイツの口座に送りたい場合にかかる金額は以下の通り。
送金手数料 | 750円 |
海外中継銀行手数料 | 1,000円 |
為替レート | 129.74(2017年8月17日検索時点) |
つまり、1回の送金手数料は合計1,750円かかります。
そして気になるのが「為替レート」。これが毎回クセもので、この表に書かれたレートはリアルタイムのレートではなく銀行側が設定しているものなので、どの時点のレートを適用しており、どういう基準で設定されているのかがわからないという不透明性があるのです。これは隠れコストとも呼ばれていて、銀行側が為替手数料としてチャージしている場合が多いです。
私がリアルタイムのレートを調べた結果、1EUR=128.36JPYが本来のレート(2017年8月17日検索時点)なので、いくらか盛られていることになります。この誤差を含んで計算すると、送金手数料合計1,750円+差額約1,070円、合計2,820円ほど抜かれてしまうわけです。
楽天銀行はこれでも海外送金手数料が安い方で、他の銀行だと同じ金額を送金するのに全部で4,000円くらいかかるところもあります。
しかし、もしこれがたったの合計990円になると言われたら…?
Transferwiseのスゴイところ。それは、送金額合計のたった0.5〜1%の手数料のみで、リアルタイムレートで海外送金が可能という透明性にあるんです!
Transferwiseの仕組みは、「マッチング」
どうやったらこんなことが可能になるのか?Transferwiseの仕組みが気になりますよね。Transferwiseは言ってみれば、外貨を両替したい人をマッチングしているのです。
つまり、日本の銀行から10万円をドイツの銀行へユーロ建てで送りたい私と、ドイツの銀行から同額を日本の銀行へ円建てで送りたい人をマッチングするのがTransferwiseなんです。
10万円をドイツの銀行に送りたい時、私はTransferwiseの日本支社の口座へ10万円を銀行振込します。つまり、いったん彼らにお金を預けるわけですね。
Transferwise日本支社は日本の銀行口座間でお金を動かすだけで、ドイツのTransferwise支社はドイツの銀行間のお金を動かしているだけなので中継する銀行も不要。これこそが、Transferwiseがリアルタイムレートで海外送金を可能にしている理由です。
こんな革命的なサービス、使わない手はないですよね!
登録方法&使い方
登録方法は簡単。サイトから必要情報を登録して、本人確認のための書類を写真で撮影してアップロード。その後本人確認証と同じ住所へPINコードの書かれた手紙が届きます。そこに書かれたPINをページに入力すれば準備完了です。いつでも海外送金を開始することができます。
大切なのは、海外送金の送金元となる国の住所で本人確認をする必要があるということ。つまり、海外移住する方や長期で留学に行く予定があって日本から住民票を海外へ移転する場合、日本の住所があって、手紙を受け取れるうちに登録を済ませておく必要があります。そうしないと、日本の銀行から海外銀行口座への送金はできません。登録にはマイナンバーも必要なので、住民票を海外移転してマイナンバーを失う前に登録しておくのが良いと思います。
「それじゃ、すでに住民票を海外移転している非居住者は利用できないのか?」と心配された非居住者のお仲間のみなさま。安心してください。
Transferwiseがオフィシャルに発表している内容によれば、金融庁からの通達で、非居住者であることを宣言することでマイナンバーがない非居住者でも日本国内から海外送金する場合に手続きが拒否されることはないということが明確にされたようです。なので、Transferwiseもこれを受けて非居住者であることを届け出れば問題なくサービス利用できる措置をとっています。
一時帰国する際に登録すればOKですね!
送金方法
送金はたった5つのステップを順番に踏んでいけば良いだけなので簡単です。
まずはじめに、送金したい金額を以下のように入力します。

レートも手数料もしっかり表示され、ユーロで受け取る場合の金額もあらかじめ表示してくれます。さらに嬉しいのが、着金の予定日も表示してくれることです。
海外送金って5日くらいかかることもザラなんですけど、明確にいつ送金が完了されるかわからないのでちょっと心配になるんですよね。でも、Transferwiseならその心配はナシ。私は今まで送金予定が大幅に遅れたことはなく、だいたい予定通りに送金完了しています。
ステップ2は送金人の情報確認です。お金を送金する口座の情報を入力&確認。
ステップ3は、送金先の口座の選択です。初めて使う方で銀行を登録していない方はここでお使いの銀行を登録しましょう。
ステップ4ですべての入力情報を確認したら、ステップ5で国内のTransferwiseへの入金情報が表示されます。Transferwiseの口座へお金を入金したら手続きを完了させます。そうすれば数日内にTransferwiseへ入金したお金が送金先の口座へ届く仕組みです。
私はいつも楽天銀行のオンラインバンクでTransferwiseへ入金しているので手続きをリアルタイムで進められます。海外に拠点を移す人はいちいち家族に銀行振込をお願いするのも面倒なので、Transferwiseに使う国内の銀行は、楽天銀行のようなオンラインで完結できるところがおすすめです。
1つ注意なのが、Transferwiseで送金をする場合は必ず最初にサイトで送金注文を上記のように手続きすることです。
私は1度送金に成功してから「慣れたもんだ〜♫」と思い込み、上記をすべてすっ飛ばし楽天オンライン銀行に登録してあったTransferwiseの銀行口座へいきなりお金を振り込んでしまいました。それで勝手に自分の口座に届くと勘違いしたわけです。(汗)
そしたらTransferwiseからご丁寧にメールが来て、会員番号が紐付いていないから自動で送金ができなかったというメールが来ました。手続きを急いで後出しでやって、それを報告したら大丈夫でした。みなさんは早とちりしないようにお気をつけください
早速登録!

ちなみにドイツ含むヨーロッパに行かれる方は、N26という銀行がおすすめです。N26はTransferwiseと提携を組んでいるので、相性もバッチリ!N26の口座から海外送金する場合、N26のアプリからそのまま行うことができます。
口座開設も本人確認もすべてオンラインで完結するうえに、Mastercardのデビットカードまでついてくるすごい銀行です。透明なデザインもかっこいい!これ、ベルリンのスタートアップなのですよ〜。
海外に住むからこそ、賢くお金を扱っていきましょう〜!