ドイツで広がるシェアリングエコノミー。カーシェア、原付シェア、自転車シェア実況

ベルリン 道路 カーシェア

どうも、wasabi( wasabi_nomadik)です。

14日、JFN「ON THE PLANET」というラジオ番組に生放送で出演し、「電気自動車に電気を自転車で配達する」ドイツのスタートアップ「Chargery」とカーシェアに始まる原付シェアや自転車シェアなどドイツでのシェアリングエコノミーの実態についてコメントさせていただきました。電気自動車は日本でも広がりを見せているからこそ、ドイツの現状に注目が集まっているのですね。

 

先日ツイッターでもつぶやいたのですが、カーシェアや原付シェアなどシェアリングエコノミーのドイツの実情について生活者目線でどう感じるかという話を知りたいという声を時々いただくので、ブログでもシェアしてみます。ちなみに私はベルリンに住んでいますので、感想をシェアできるのはベルリンの状況のみとなってしまうことはご了承ください。

 

実際生活者としてカーシェアなどが身近に普及していると感じるか?

とても感じます。私は免許を持っていないので運転はいつも夫任せなのですが、今の私たちの生活にこうしたシェアサービスがなくなったらとても困ってしまうくらいです。街中でも普通に歩いているだけで、カーシェアや原付シェア、自転車シェアが走っていたり駐車してある光景を見かけます。利用者の数も多く、車の循環も早いです。家の前に停めた車も、数分〜数十分で大体誰かが乗っていきますし、逆にこちらが車を探す側になって近くに車がないな〜という時も、10~15分程度待てば誰かが家の近くで乗捨ててくれる、というような肌感覚です。

 

カーシェアを使うタイミング:電車で1~2駅くらい離れた距離の場所へ向かう時は、電車に乗るより安くなることがよくあるのでカーシェアを使います。ベルリンは大体の場所で路駐OKのため、車はいつも家の前か1~3つ隣のストリートに出れば見つかります。日本のカーシェアの状況は詳しくないのですが、ベルリンでよく使われるカーシェアは特定の駐車場に車を取りに行くスタイルではなく、アプリで目的地を検索して現在地にもっとも近い場所に路駐してある車を予約するというスタイルです。目的地に着いたらそのへんに路駐すればいいので、ほぼドアtoドアで移動できてすごく便利です。

 

そう、ベルリンは大体路駐がOKなので自分の現在地から1番近い車を予約できるのがものすごく便利なんです。例えば、家の前に落ちてる車を拾ってレストランまで行ってそのへんの空いてるところに路駐します。時々路駐スペースが満車で駐車場所がないと少し離れた場所に路駐しないといけないですが、食事が終わった頃にはまた新しい車がどこか近くに乗捨てされるので、それを新たに予約して家に帰れます。

 

逆に、帰るタイミングで近くに車がない!という場合も少し歩けば車は見つかるし、カーシェアサービスはいろいろあるので他のサービスで探してもいいし、原付シェアを探してみてもいいし、そこまでしなくても電車やバス、トラムも走ってるし移動手段のオプションがたくさんあるということは街に出たくなる1つの大きな要因な気がします。

 

ベルリンにあるカーシェアは大体、分単位で料金を支払います。私たちはBMWの子会社が運営している「DriveNow」というサービスをよく使っていて、そちらは車種によりますが33セント〜36セント/分です。プリペイドプランや毎月一定時間以上乗るヘビーユーザーはもっと安く乗ることができるオプションもあります。

また、DriveNowには3時間(29ユーロ)、6時間(54ユーロ)、9時間(79ユーロ)、24時間(109ユーロ)のパックがあり、週末の天気が良い日はパッケージ料金で借りて、ガーデンに行ったり湖に行ったりしています。肝心の車はBMWのMiniやSUVに乗れるので、乗り心地もすごく良いです。オープンカーもあるので天気が良い日は本当に最高!先週末はMini Cabrioに乗って湖へピクニックしてきましたよ。

 

DriveNowはとても有名ですが、料金でいえば「Car2Go」という2人乗り用のカーシェアリングの方が安いです。ただ、夫の免許がこちらで1年以上経過していなかったため登録できず、私たちはまだ試していません。今年は登録できるそうなのでそちらも試乗したらレポしたいと思います。ちなみに日本の運転免許をドイツで書き換える方法についても、夫のケースを元に今度シェアしようと思っています。

 

カーシェアで気をつけないといけないのは、現在のところ多くのカーシェアサービスはベルリンの郊外には範囲を広げていないため郊外では車を見つけられないことです。パッケージ料金で借りて、カーシェア営業圏内の中心部から郊外へドライブすることはできますが、そこで乗捨てはできないので必ず車を営業圏内に戻す必要があります。

 

そして最近また新たに出てきたのが、分単位ではなく距離単位で料金を支払うタイプのカーシェアリングです。

「分単位ではなく、マイル単位で運転」と書かれたシェアカー

これはまだDriveNowやCar2Goほど街中で頻繁に見かけるわけではないですが、考え方が実利的なので今後ドイツ人に受け入れられていくのではないかと思います。

 

原付シェアを使うタイミング:原付はカーシェアよりも安いため(19セント/分)、電車で行くと面倒になってしまうアクセスの悪い場所や少し遠い場所へ行くときに使います。私たちがよく使うのは「emmy」というBOSCHの子会社がやっているサービスで、これはヘルメットが2つ搭載されているので簡単に二人乗りができます。二人乗りすると、電車で行くよりも1人頭の料金が安くなることが多々あるので最近よく利用しています。

大きく見えますが原付です。

天気が良い日にベルリンの街を原付で走るのはとても気持ちが良いのでぜひ多くの方に試していただきたいですね。

原付のヘルメットを他人とシェアするのは気持ち悪い…と考える人もご安心を。ヘルメットの入ったカゴにはシャワーキャップのような不織布の頭カバーが入っているのでヘルメットを直接頭に触れさせずに済みます。

突然の変顔すみません…

自転車シェアを使うタイミング:これについては私自身まだ使ったことがないため感想を述べられないのですが、使う人の気持ちになってみると合理的だなと思います。まずベルリンは自転車で大体どこでも行ける規模感の街なので、自転車で移動することがすごく合理的だということ。行き先によっては車で行くよりも早かったり、同じくらいの時間で行けるということもあります。また、ベルリンは自転車の窃盗が非常に多く、自分の自転車を使っていると常に窃盗の心配をしなければいけないのでそのストレスから解放されるのは大きいなと思います。

 

私は最近中古の自転車を80ユーロで購入しましたが、新品のすごく大きい頑丈な鍵を80ユーロで買いました(笑)ドイツ人も皆、口を揃えて「鍵に投資しろ」と言いますし、そのくらい自転車窃盗に気をつけないといけないということです。

 

私の自転車は裏庭に施錠しているので出かける時は裏庭まで回ってドアの鍵を2回開け閉めしないといけないので若干面倒ですし、人によっては自転車を家の中に保管する人もいるのでそういう人は、例えばエレベーターのないアパートの4階まで自転車を担いで持っていくんです。乗る時もまた、4階から自転車を担いで下に降りるという感じなので、日本のように「気軽に」自転車に乗れるかというとそうでもない人も一定数います。そういう背景もあってこうした自転車シェアサービスの需要はあるなと感じますし、ベルリンはヨーロッパの中でも観光都市として観光客がたくさん訪れますので街乗りしたい観光客からの需要もあると思います。

 

電気自動車が身近に普及していると感じるか?

これも、身近に普及してきていると感じます。上記で述べたカーシェアやシェア原付にも電気自動車や電気原付を選べるオプションがあるので私も何回か乗せてもらったことがあります。今ドイツでは電気自動車がブームで、昨年は54,617台のセールスを記録し、前年度と比べて116,6%の伸び率を記録しました。

 

電気自動車の普及に欠かせないのが、充電場所の普及です。これに関しても、街中に徐々に増えてきていると感じますし、先日ベルリンを離れてポツダムの郊外の方まで行った際に「こんなところに絶対ないだろう」と思っていた場所に突然Teslaの充電場所が現れてびっくりしました。

 

ドイツ人の友人が車を電気自動車に買い換えようか迷っていると言っていたのですが、彼女の両親の家が4時間離れた場所にあるらしく、そこに行くことを考えると電気自動車ではちょっと頼りないと話していました。でも、そんな辺鄙な場所にある充電場所を見たときにだんだんと充電場所が増えていることを感じたのでこのままもっと普及していけば購入もアリかな…と話していました。

 

また、先日ラジオでも取り上げた「Chargery」というスタートアップのサービスを使えば、近くに充電場所がなくても電気を自転車による配達で届けてくれるので、こうした動きがより電気自動車の普及を助けるだろうと感じます。(注:番組内で「配達地域が限定されている」というような旨を話しましたが、あれはChargeryのことではなくDriveNowなどカーシェア・原付シェア一般の営業圏内のことを話したつもりでした。Chargeryはどこでも電気を配達してくれます。誤解を招いてしまったらすみません。

 

というわけで、長くなってしまいましたが交通系のシェアサービスについて在住者目線での感想を述べてみました。ベルリンに住んでいる限り、これらのサービスは本当によく普及しているなと日々感じます。特に私の住んでいるエリアはスタートアップ企業が多く集まっているため、必然的に新しいもの好きな情報感度の高い人たちが通勤やお昼休みの移動によく利用しているのを見かけますし、比較的台数も多いため余計そう感じるのかもしれません。

 

ベルリンにおけるこれからのカーシェアリング普及の課題はいかに郊外や人の集まらない場所でもスムーズな利用体験を提供できるかだと感じていますが、その辺りは今度ぜひ直接取材したいな〜と思っている次第です。

 

ベルリンのフレッシュな情報をもう1つお届けするとすれば、「電気自動車」のブームと同じくらい「電気自転車」のブームが起きていて、今自転車に注目が集まっています。ベルリンでもシェアバイクの会社が増え、競争が始まっています。BERLIN ALLEYというスタートアップの情報誌でも、最新号では自転車の特集が組まれていてかなりのページ数を電気自転車やシェアバイクに関する記事が占めていました。

シェアバイク会社の中には電気自転車を提供する会社もあり、こうした会社は上記で紹介したemmyのようなシェア原付市場とも競争しているようです。そう考えると自転車のポテンシャルってすごいですね。私は使うタイミングがないので自転車シェアは使っていませんが、電気自転車の乗り心地は試してみたいので今度使ってみようと思います。

 

そのほかにも「こんなこと知りたい!」というリクエストがありましたらぜひコメントかメッセージで教えてください^^

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