国際関係とは人間関係であり、究極的には自分自身関係のこと

最近つくづく思うことがある。それは、国際関係というのは人間関係のことに他ならないということ。そして、それはもっと突き詰めていくと自分と自分の関係に立ち返ってくるということだ。

 

日本とイギリスの大学で勉学として国際政治を学んだ時期もあったが、なんだか自分の想像と違って途中でつまらなくなって専攻を変えてしまったことがあった。それは今思うと自分の中で「国際関係とはこうだ(こうであってほしい)」という上辺しか見えていなくて、本当の意味で文化の異なる人たちと草の根レベルでがっつり関わるということをしていなかったから面白さが分からなかったんだな〜と気づいた。つまり自分という最小の単位に身近な関係性が見出せなかったから。国際関係って、何も仰々しいもんじゃなくって「誰々と友達」っていうレベルのものだと思う。そしてそれは文化が異なる人と友達になるという意味においては、別に外国人と友達じゃなくても、同じ日本で生まれ育ったとしても家庭環境、経験してきたことに違いがあるという意味では誰と付き合っても「国際関係」なんだ。

 

自分自身を日本という「島国」として捉えたら、その他は全て「外国」になるのと一緒で、人間はみんな実は孤立した一つの「国」のようなものだから。

 

今、日本ではグローバル化していく激動の世界の中で将来の焦りを感じている人も増えてきているのではないかと思う。メルマガでもそういう相談をいただくことが増えたから、それはヨーロッパにいても感じる。特にパンデミックが発生して以来、すでに爆速で進んでいた社会がさらに予測不可能な形で変化し続けている状況を見て、「世界で渡り合っていくためには?」という問いを真剣に考え始めた人も多いだろう。

 

「英語を喋れるようになること」という部分だけにフォーカスが行きがちだけれど、その問いの第一段階として、まず「良い友達関係とは?」ということを考えたほうが良いと思う。それは、各々違った答えになると思う。なぜなら誰もが自分の得意とすること、苦手とすること、対人関係で大事にしていること、絶対に許せないことなどなど価値観が違うから。そして、その違いこそが「個性」そのものだから大事にするべきだし、世界で渡り合っていくためにどうすれば良いのかという点においてたった1つの共通の答えを見出して安心しようと思う姿勢自体が、このカオスな世界で通用しない姿勢だと思う。なぜなら物事はもっともっと複雑だから。そう、人間関係みたいに。

 

そういう前提を踏まえた上で私が感じるのは、自分をよく知ること。にたどり着いた。

まず、良い友達関係を築くためには、相手のことを知る必要がある。ここで求められるのは「聞く」姿勢。ただただ相手の話す言葉に耳を傾ける。相手の言うことを善悪でジャッジしない。相手が話している時、ついつい自分の意見を挟みたくなるようなことがあっても聞きに徹する。これがかなり重要。

 

私が思うのは、日本人でも何人でも、人類が共通して持っているものは「孤独」だと思う。皆、誰もが「理解してほしい」という欲求を抱えている。だから、英語が喋れるかどうかよりも実はまず「英語で相手の言ってることがわかるかどうか」のほうが国籍に関係なく誰かと関係性を築いていく上で圧倒的に重要だと思う。これは現場にいるリアルな声として、人の話を聞けない人が圧倒的に多いと感じるからだ。オープンでいるということは、「私は違った考え方もこれだけ知っていて、こんな経験もしているオープンな人間です!」と主張することではない。私が出会ってきた真にオープンな人たちは「オープンです」などとあえて言ったりしない。それは自分自身のことは自分で理解しているから、あえて人に主張する必要がないことだと考えているからだ。

 

そして、人の話を聞くということには「質問をする」ということも含まれる。本当に相手に対して純粋な興味を持つこと。これはHOW TOでどうにかできるものじゃない。相手に興味を持つということはもっと噛み砕いて言えば「自分と相手との共通項を探すこと」であり、共通項を探すためには対となっている「自分」のことを知らなければそもそもそういう質問ができないからだ。

 

だから海外に住んだことのある日本人が「自分の国のことを知らないと痛感させられた」と言っているのも頷ける。この問いに自分の実体験を持って直面できることはとても幸せなことで、私も今海外に住んでいてそのことを日々痛感させられる。

 

このことに気づいてからというもの、自分の身の回りにあるあらゆることに関係性を見出せるようになって、生きている世界がガラッと変わった。毎日何かしら新しい発見があり、その度に奇跡を感じ、自分のルーツやDNAについて考え、つまらないと思ってやめた国際関係の話も、それが政治であれなんであれ今は自分自身とのつながりを持ってして考えられるようになった。例えば歴史の話を読んでいたら、面白いことに自分の人間関係と重なるような出来事が遠い昔に国際関係のレベルで起きていたことに気づかされ、「あの時日本はどういう対策をしたのだろう?」とか歴史から学べることも増えた。そして、仰々しく考えていた国際関係ってもんは、そんくらいの草の根レベルで考えるべきものだと今は強く思う。結局は人間と人間の関係なんだから。

 

まず、コンビニでものを買ったら店員さんに「ありがとう」って言うところから始まる。八百屋で買い物したら、ちょっと立ち話をするところから始まる。人を知ろうとする努力。見知らぬ人でも繋がれるところがどこかにあると信じて、自分の世界を広げようとする努力。それを楽しみながらやっていくのが、めぐりめぐって国際平和ってやつに繋がるんじゃないかなって、思う。

 

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