どうも、アイス大好きwasabi( wasabi_nomadik)です。
今日の記事は、普段から仲良くさせていただいているドイツ在住の翻訳家、キーツマン智香さん(ChikaCaputh)とのコラボレーションでお送りいたします!
ドイツのサイエンスやテクノロジー関連の情報を日本語で発信するという大変意義深いブログ発信をされているチカさん。今回、ドイツで新しく開発されたとある「アイスクリーム」がテクノロジーの面でも面白いし、ベジタリアンである私にも関心があるのではないかというクチコミをもらって、一緒にそのアイスを試食する動画を作ろうという企画に!
そのアイスというのが、ルピナスという植物の種からできた100%植物性のアイスクリーム「MADE WITH LUVE」です。
ルピナスは今、その種子から肉に代わるタンパク質が抽出できるということで注目されているそうです。栽培も簡単で、肥料もいらず大量に栽培できるという利点がある一方、種子には苦みがあることから今まで商品化されてこなかったのだとか。
このアイスクリームは、北ドイツ、メクレンブルク・フォルポンメルン州で開発されました。同州はライフサイエンス分野の研究所や企業が多く集まることから、シリコンバレーをもじって「BioConValley」と呼ばれています。(Sci-Tech-Germany)
ドイツに「ビオコンバレー」なんてものがあるの知らなかった・・・!面白いですね〜。すごくドイツらしい。
このビオコンバレーにある研究所がルピナスの苦みを除去することに成功して、初めてアイスクリームとして製品化したのだそう。
ルピナスや研究所の詳しい説明はサイエンステクノロジーの専門、チカさんのブログをチェックしてみてくださいね!
というわけで早速、食レポ動画をご覧ください!(笑)
何気に初Youtuberデビュー?
はい、MADE WITH LUVEからCMのお話があれば是非お受けしますよ〜(笑)
味は普通のアイスクリームと変わらないくらい美味しかったです。
言わなければ植物性とは分からないくらいです。甘さもちょうど良い感じで、これは夏にリピート買いしちゃいそう。
ベルリンにベジタリアンが多いことはこのブログでも何回か紹介していますが、ビーガンという乳製品さえ摂取しない人もけっこう多くいます。
そういう人達はなぜ乳製品を摂取しないのかというと、これには色々な理由がありますが大きく分けると以下の3つでしょうか。
- 大量生産の工程でつくられる乳製品が不自然だから
- 牛のお乳から牛乳を絞る工程は、牛にとって苦痛を伴うから
- 牛のお乳は牛のものであって、人間が飲むものではないから
私が海外で会うビーガンの人は大体こんな感じの理由で乳製品を摂取しないと決めている人が多い印象です。
ビーガンはハチミツさえ食べないのですが、それも「ハチがせっせと働いて集めたものを盗む」という意識があるためです。
ベジタリアンにも色々な種類があって、牛乳は飲むけど卵は食べない人とか、卵も乳製品も両方食べる人などジャンル分けするとけっこう大変です。ただ、ベジタリアンでも「乳製品を摂取する事に違和感」を感じている人も一定数いて、いつかもっと厳格なビーガンに移行したいと考える人は少なくありません。
意外かもしれませんが、ドイツにはこうして乳製品の摂取は「悪」だと考えている人も一定数いるのです。
日本の常識からしたら考えにくいかもしれませんが、それは私の過去記事 “世界の人も「おいしいご飯」が好きとは限らない?食における価値観のちがい”を読んでいただけたら、なぜドイツではルピナス・アイスのような製品が出てくるのかという背景もちょっとだけ理解しやすくなるかもしれません。
ドイツに来てみて、「食にこだわりを持つ」ということは、ただ味覚としておいしい刺激を求めるだけではなくて、もっと倫理的に「ライフスタイル」として追及していく方法もあるんだな〜と思わされます。
そんなドイツの挑戦的で革新的なルピナス種子のアイス、ドイツにいる方は是非一度ご賞味あれ!
▶︎ MADE WITh LUVE詳細