【レポート】女性の働き方を考える「女性のフリーランスを考える会」を開催しました

女性フリーランスを考える会

どうもwasabi( wasabi_nomadik)です。

急な開催だったためブログでは告知ができていなかったのですが、先日6日、ベルリン在住の写真家四方花林さんと一緒に、女性の働き方を考える「女性のフリーランスを考える会」というパネルディスカッションを開催しました。

<イベント概要>

男女が平等に社会参画することが進む昨今、女性にとって持続可能な働き方を追求することが重要視されています。日本国内でもフリーランサー人口が年々増え続けているだけでなく、海外に在留する邦人の数も昭和43年以降過去最高を記録し、その中でも女性の割合が非常に高くなっているというデータがあります。

場所を選ばないフリーランスという働き方がこうして人々の移動を加速させ、今後海外でフリーランスをする人の数も増えていくことが予想される中で、より一層国境を超えた情報交換が必要になっていると感じます。

今回パネルディスカッションで登壇するスピーカーは、ドイツ・ベルリン在住の写真家四方花林さん、そして同じくベルリンを拠点として活動する私ブロガーのwasabiです。

私たちは基本的にはベルリンを拠点として活動をしていますが、1年のうち多くをヨーロッパ各国や日本など様々な国を飛び回りながら仕事をしています。

 

そこで気がついたことは、女性がフリーランサーとして独立し、対等に仕事をする上で様々なハラスメントを含む大きな障害によって本来の意味での自由な働き方が阻害されているという事実です。そして、それは日本だけではないということです。そして、私たち2人が議論を重ねた上で一致したこと。それは、こうした事実をもっとオープンに話していくべきだということです。

今回のパネルディスカッションでは、私たち2人の体験談を元に、どういった状況でハラスメントが起こり得るのか、実際に起こった場合にどう対処すべきかなど、実践的な内容をシェアします。

また、メインのテーマはハラスメントですが、私たちがベルリンに住んでフリーランスをしている経験からシェアできることも織り交ぜるので、ドイツでフリーランスをすることに興味がある方、クリエイティブ関連で独立したい方もぜひお越しいただけたら幸いです。


(イベントは終了しています)

今回はこのイベントで話し合ったことをみなさんにシェアしたいと思います。

イベント開催のきっかけ

今回のイベント開催のアイデアが生まれたのは、ベルリン在住の写真家であり友人としても仲良くしている四方花林さんと久しぶりにお茶をしたことがきっかけでした。最近自分のドイツでの日常をYouTubeで頻繁に更新しているのですが、こちらの動画を撮影したその日にフリーランスで活動している女性の多くがセクハラやモラハラなどに遭遇していて、それを「業界の常識だから/よくあることだから」と受け入れざるを得ない状況が続いていることに嫌気が差しているという話題になったのです。

 

花林さんは写真家としてアート関連のお仕事に数多く携わっています。アートの業界では「大御所の有名な〇〇さんにピックアップされた」ということで新人のアーティストが注目を集めて有名になったり、キャリアが上がっていくということがよくあります。それ自体が悪いということではありませんが、業界がこうした性質を持っているために、ドラマや映画でよく見かけるような、大物プロデューサーに「僕と寝たら仕事をあげるよ」というようなことが本当にあるそう。そして、それを受け入れてしまう女性も多くいるとのことでした。

 

それが業界の中で普通のことになってしまっているが故に、実力で戦ってきた花林さんでさえ「どうせ寝て仕事を取っているんでしょ?」などと決めつけられたり噂を流されたり、セクハラやパワハラに多く遭遇してきたと言います。

 

私はドイツでフリーランスになりましたが、ドイツでは「日本人女性」であることが理由で「弱くて自分の意見を何も言えない人」と決めつけられて高圧的な態度を取られたり、マンスプレイニングや様々なハラスメントを自分自身、経験してきました。

 

こうしたことが起きてしまうのはハラスメントをしてくる人の問題でもありますが、それを黙って「仕方がない」と受け入れてしまう側にも問題があるよね。という話になり、社会での活躍の場が広がっている女性たちがどのようにこうした現状について向き合って、どんな態度を取っていくべきなのかを考えるために今回のイベントを開催しました。

 

今ちょうどドイツではHornbach AGというDIYの会社が日本人女性を差別したようなCMを制作したことで話題になっていて、多くの在住日本人やその他アジア系移民の人々が抗議の声をあげています。ドイツに住むアジア人はマイノリティであるが故に様々な偏見やステレオタイプによって日常で嫌な思いをする場面に遭遇した、という経験を持つ人は日本人に限らずとても多いです。

 

このようなCMを作ることで差別を助長している、気分が悪くなった、という人々がいるにも関わらず、ドイツ人の中には「これは単なるジョーク」と主張するだけで不快に感じた人々の気持ちに寄り添う姿勢がない人も確かにいて、これはとても残念なことに感じています。こうした状況を少しでも変えていくためには、エネルギーの要ることではありますが、やはり声を上げていかなければいけないです。

女性のフリーランスを考える会

 

ドイツ人女性はどうしているのか?ドイツで女性が生きやすい理由

今回のイベントでは私と花林さんがお互いの実際の体験談をみなさんとシェアし、その上で「その時どうするべきだったか」を回顧しました。それは私たちの反省でもあり、同じような状況に遭った時にどう対応すべきかをみなさんにも即時に判断していただくためのヒントになればいいなという思いでシェアしました。

そこでみなさんにシェアしたのは、ドイツ人の女性はこうしたハラスメントに遭遇した場合どんな対応を取るのか、という話です。私も花林さんも両方経験があるのですが、ビジネスパートナーだと思っていた男性から性的なことを匂わせる発言をされたり、実際にレイプされそうになった場合にどうすべきかを私も花林さんも両方、ドイツ人の女性に相談して聞いたことがあります。

 

花林さん「ドイツ人の女性にこの話をしたら、私だったらキックしてパンチするわ!と言っていました。

 

ちょっとびっくりするかもしれません。会場のみなさんも驚いていたのですが、実は私のドイツ人の友達もまったく同じことを言っていました。私のドイツ人やフランス人の友達で、ペッパースプレーを常に持参している人もいます。大げさなことのように聞こえるかもしれないですが。自分の身を自分で守るというのはこういうことです。そのくらい、海外で生きていくということは厳しい一面も持っています。

 

そう聞くと「海外って危ない場所なんだな」と思うかもしれませんが、私はドイツで生きていて、日常レベルでは社会での女性の地位も高く、全体的に生きやすいなと感じています。こうしたハラスメントに出会うことは事実として確かにありますが、それでも「女性だから」という理由で不当な待遇を受けたり嫌な思いをすることは少ないと感じています。でも、どうしてそれが可能なのかと言えば、ドイツの女性たちが戦ってきたからなんですよね。

ドイツだって、少し前までは旦那が妻に「おい!ビール持ってこい!」というような世界観だったんです。それが変わってきたのは、紛れもなく女性たちが戦ったからです。声を上げて、「間違っていることは間違っている」と主張して戦ったからこその、平和です。(ドイツだって、今でも男女平等とは完全に言えないですが。)

 

こうしたハラスメントを受けた人の中には、そんな低俗な人のためにエネルギーを使うのがもったいないからスルーすればいいとか、気にする方が悪い、という意見を持つ人もいます。私はスルーすることは自分を守るためのベースの考えだと思っています。まずは自分を大事にすることがすごく大事なので、スルーするスキルを身につけることはすごく大事です。

 

でも、スルーをし続けることは自分の感じたことをないがしろにすることと紙一重だと思っています。そして、何かを変えていくためには、嫌だという気持ちを受け止めて、声に出していくしかないんです。

 

これは嫌なことにフォーカスして自意識過剰になることとはまったく違います。私がこうして戦いたいと思うのは、私が人生で感じる「楽しい!」とか「嬉しい!」という感情を手放しで純粋に思いっきり100%感じて生きていくためにやっています。自分の感覚、感じる事へのリスペクトをしたいから。

 

フリーランスをやっていて、「自分の好きなことがよく分からない」という相談を受ける事も多い私ですがこの問題ってコインの表と裏で繋がっているはずなんです。普段から自分の痛みやモヤモヤに理屈や外の声で蓋をし続けていれば、自分が感じる嬉しいとか楽しいっていう感情を敏感に感じ取る事が難しくなるのではないでしょうか。

 

だから、誰にも、「あなたが感じている事が間違いだ」なんて、言わせないでください。

 

大事なことは自分の直感を信じること&モヤモヤを感じたらすぐNoという勇気

私がみなさんに伝えたかったのは、こうしたハラスメントはあからさまな形を取って出てくることは珍しく、たいてい女性側がモヤモヤを感じても「これは私の考えすぎなのではないか…?」と自分を疑ったり自分を責めてしまう状況がとても多いということです。

 

パソコンのウイルスと同じように、ハラスメントしてくる男性も社会の価値観が変わっていくにつれて、うまくハラスメントが表面化しないようにやり方をアップデートしてくるんです。そこにウイルス対策ソフト提供する会社もいたちごっこ、の図式に似ています。なので、こうしたハラスメントは女性側がモヤモヤを感じてもその場では言語化できないケースがとても多いです。

 

先日、私のドイツ人の友人がとても近しい人からレイプ寸前のハラスメントを受けたことを私に話してくれたのですが、その子もその事件が起きたときにまず「こうした状況を作ってしまった自分に責任があるのではないか」と思って、大したことはないと思い続けていたそうです。

 

それを友人に話した時に初めて「それは警察に行くべき話だ」と周りに言われ、そこでやっと事の重大さに気づいたのです。この話からわかるのは、ハラスメントかな?と思う事やモヤモヤしたことがあったらそれを周りに共有することが非常に重要だということです。こうした話はとても話しにくい事柄だからこそ、情報も共有されにくく、状況も変わりにくいと言えます。

 

 

そしてもう一つ重要なのが、「嫌だな」とかなんかモヤっとするな、と思う事があったらその場ですぐに反応を示す事です

 

これがなかなか難しいのですが…私も “Work in Progress” です。

でも、言われる方だって後から言われてもピンと来ないです。私が尊敬する友人はこれが非常に上手いのですが、彼女を見ていると普段から自分の感じる事にとても素直であり、自分の感じる事をとても大切にしているからこそ、それができているんだなと感じます。

 

そして彼女が指摘するときは、どんなにその場の空気が壊れるとしても厳しくビシッと言い放つし、聞いてる第三者のこちらがアタフタするほど怒りをあらわにします。でも、絶対その後引きずりません。

だから、そういうことがあってもその人をその一件だけでラベリングすることもなく、本当にニュートラルで付き合うことができます。

私は身近にこうしたロールモデルがいることを本当に幸運に思うし、見習っていきたいなと思っています。

 

自分の直感を信じられない人におすすめしたい本

私自身、いくつか際どいグレーゾーンなハラスメントを受けるたびに自分の直感や感じている事が信じられず、その結果自分が必要以上に傷ついて終わるということを何度か繰り返してきた結果今の結論に至りました。その過程でいろんな本を読んだのですが、特に自分の中に発見をもたらしてくれた本を2つ紹介します。

 

1つはMalcom Gladwell著の『Blink』です。これはどうして直感が正しいのかを科学的に紐解いた本で、すごく長いのですが読んでみて本当にハッとさせられました。(英語版しかないと思っていたら、日本語訳も出ていたのでお好きな方でどうぞ!)

 

そして2つめはGeorge Simon, Jr. PhD 著の『In Sheep’s Clothing』です。(こちらも日本語訳がありました!)

これはハラスメントをしてくる人の心理を理解するために大変有効な著作だと思います。私は実際にこの本を読んでから目から鱗で、何回もハラスメントを回避することができました。ドイツやイギリスに住んでいる友達にもグループチャットでシェアしたら、「この本はすごい!」という感想をたくさんもらって、私の友人サークルの中で現在拡散中の本です。

 

今回のようなイベントをまた定期的に開催したいですし、今後英語のブログでも私がドイツに住む日本人女性として普段見ている景色を伝えていこうと思っています。(YouTubeでもいいかなと思っています)

 

今回は急遽開催したイベントにもかかわらずイベントは満席になり、問題意識を持っている女性がこんなにいることがすごく嬉しかったし、希望でした。参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

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