どうも、wasabi( wasabi_nomadik)です。
今日はベルギーの首都ブリュッセルでまたテロ事件が起きました。
空港と地下鉄で爆破が起き、死者数は34人以上、負傷者は180人以上という大惨事です。
ISの犯行ということで、まだまだ憎悪の連鎖が続いていることが本当に本当に残念でなりません。
これでまた「ヨーロッパは危ない」というイメージが付いてしまうのでしょうか。
私自身、普段ベルリンで快適に過ごしていますし、時々夜遅くまで友達と出かけたとしても、何ら問題なく過ごしています。
でも、欧州に住んでいる限りは今回のテロ事件のような現実をきちんと意識し、もしもの時のために備えておく必要があります。
そして、実は私自身の経験からそのことを強く思った出来事が2日前にありました。
Contents
トラム内での暴力事件を目の当たりにして
先日、私はお昼頃トラムに乗って友達の家に向かっていたのですが、私の席の前にちょっと様子がおかしい男の人が立っていました。彼はどこかそわそわしていて、「泥棒オーラ」というか何かしでかしそうな雰囲気がすごく出てたんです。

なので私は彼を注意深く見ていました。すると、しばらくしてから奥の席に座っていた女の人がその男に何か言ったのです。
この時私は少し離れていたので、彼女が何を言ったのかよく理解できませんでした。
と、次の瞬間。
男がいきなり怒り狂って女の人の髪の毛を掴んで引きずり回し、女性の顔面を蹴り始めたのです。
すぐさま周りの乗客が男を取り押さえて女性を保護したので大惨事にはなりませんでしたが、女性は口から血を流して助けを乞うていました。
一瞬の出来事すぎて、私は何がなんだか状況がよく分からなかったです。ただただ、被害を受けた女性の姿がいたたまれなかった。
他の乗客が言うには、事の発端は男がトラムに乗る前に女性につばを吐いて、女性が怒ってその男を蹴った逆恨みだったようです。
トラムはしばらく停車して警察が到着。男はその場で現行犯逮捕されました。私、人生で初めて目の前で人が逮捕されるところを見ましたよ・・・。
トラムでこんな事が起きるのは本当に稀だし、ベルリンにいても自分自身これまで一回も危ない目に遭ったことがありません。
だから、たまに聞く「ベルリンで危ない目に遭った話」もいまいちピンと来ない部分があったのですが、さすがに目の前でこういう事件を見てしまうと直視せざるを得ない現実を突きつけられた気がします。
本当に許し難い、悲惨で嫌な事件でしたが、ここから学んだこともありました。
暴力に屈しない「意思」を見た
私はこのトラムでの事件でいきなり暴力事件が起きたことにもビックリしましたが、周りの乗客の対応の素早さにも驚きました。
私が覚えている限り、男が女の人に掴み掛かる寸前ですでに誰かが取り押さえに行っていました。
その男と女性の間で起きていた緊張感を、周りの人もすでにきちんと感じ取っていたのです。
私もその男の様子のおかしさから警戒心を抱いていました。(私は泥棒だと思っていたのでまさか暴力事件になるとは思わなかったけれど・・・)
でもそういう緊張感を持っていたからこそパニックに陥ることはなく、すぐに他の乗客と一緒に彼女のもとへ介抱しに行きました。
周りの乗客も誰に言われるでもなくすぐに警察へ電話するなり、救急セットを持って来るなり対応していました。
その間男は周りの乗客にめちゃくちゃ責められる始末。それはもう、第二次ケンカが起きそうなレベルで責められていてヒヤヒヤしましたが・・・。
私が思うに、乗客の何人かは無意識レベルで次のアクションを用意していたように思います。そのくらい本当に素早い対応だったのです。
そして、私が見たのはトラムの中で一致していた「暴力に屈しない意思」です。
上手く説明できませんが、あの一瞬の事件の中にも、「ドイツではこうした暴力事件も起こり得る」という予備知識やそれに対する皆の意思というのが一致しているように見えたんです。
だからこそ、皆が素早く判断して素早く対応できたのだと思います。
暴力やテロへの対策は「地震対策」と似ている − 事前準備が共通して大切
これは私が「ヨーロッパはテロが怖い」と怖がる友達に言うことなのですが、突発的に何が起こるか分からない点では日本も「地震」という爆弾を抱えているので一緒です。
実際、私のドイツ人の友達は日本へ留学に行く時「日本は地震があるから怖い」と言っていたくらいです。
でも、それでも日本人がふつうに暮らしているのは「震災に対する事前知識」を知っているからではないでしょうか?
事前知識というのは何もたいそうな事じゃなくて、たとえば「このくらいの揺れなら大丈夫だろう」とかそういう感覚的なことだったり、大きな揺れが来たらまずは頭を守るというようなことです。
欧州の人が地震を恐れるのは、ある意味こうした対策を知らないということが一理あると思います。
同じように日本人はテロや暴力などに対する事前知識がないので、必要以上にテロや暴力を恐れてしまうのだと思います。
もちろん、どちらも「起こるときには起こってしまう」というコントロール不能な点では一緒です。
でも、少なくとも何かあったときにどうすればいいかを脳内でシュミレーションしておくだけで、本当に何かあったときに少なくとも自分自身のことはコントロールできると今回の件で強く思いました。
緊急時に繋がる日本とのコンタクトを持っておくという選択
今回の事件はご存知の通りワーホリ中に起きた事件です。もし、ワーホリでドイツに滞在する予定がある方で、英語もドイツ語も自身がなければ日本語のサポートが受けられる海外保険に加入するのがオススメです。日本語でサポートが受けられるという安心材料があるだけで、何かがあっても冷静になれるからです。
そして、常に加入した保険の緊急お問い合わせ電話番号を持っておくと良いでしょう。
これだけで、何か起きたときにどうすればいいか実用的な面でも気持ちの面でも事前準備をすることができます。
ドイツのワーホリで使える日本語サポートの保険はAIUの海外留学保険がおすすめです。
AIUは、日本語サポートでありながら、ドイツのワーホリ取得条件を満たせる保険でもあります。
歯医者や妊娠時にも使える保険(ドイツのワーホリ取得条件を満たせる保険)を提供しているのはAIUくらいらしいですよ。
もしくは、英語ができるなら以前私が紹介した保険もおすすめですよ。
きちんと備えて楽しいワーホリライフや海外生活を送りましょう!
海外にいることは、テロや暴力に怯えるよりももっと価値のある経験を提供してくれると、私はそう信じています。
*αブロガーの両角さんが書いたこの記事もおすすめです。