「非中央集権化」という中央集権的なデザイン?|ブロックチェーンミートアップレポ@ベルリン

こんにちは〜。

最近はコロナウイルスの影響で大騒ぎとなっている日本ですが、ドイツでは「日本って今大変なんでしょ〜?」という感じで割と他人事というか対岸の火事のように思っている人が多いです。ヨーロッパがテロだと日本では「ヨーロッパって危ないんでしょ?」という感じでお互い他人事なんですよね。両方の立場に立つ身としては不思議な感覚です。どっちも危ないかもしれないし、もうどっちも危なくないんじゃないかって気分になりますね。

 

ところで先週はベルリンで開催されたブロックチェーンのパネルディスカッションに遊びに行ってきました。

テーマは「非中央集権化がどのように人々を活性化するか」です。

いいですね〜。これこれこれ!って感じ。ベルリンはヨーロッパの中でブロックチェーンのHUBだと言われていますが、こういう哲学的な視点でブロックチェーンに切り込んでいくのがベルリンらしさだと思います。

in London

ブロックチェーンはフィンテックと相性が良いので金融の街ロンドンでもブロックチェーンの集まりはたくさんありますが、また集まっている人の気質が違うんですよね。ロンドンはやっぱり、どちらかというとビジネス寄りの人が多い印象です。

 

一方ベルリンで出会うブロックチェーンエヴァンジェリスト達はかなり思想的な印象を受けます。

資本主義に代わるシステムとしてブロックチェーンを信じている人たちだったり、政府ではない小さなコミュニティを作って生きることに興味を持っている人だったり。個人的にはそういう話をするのがとても好き。あ、ちなみにずっと前にブログで紹介したベルリンのビットコインで支払いができるバー「Room 77」に行ってみると、その雰囲気を十分に味わえますよ。

 

今回のパネルディスカッションでも、「非中央集権化」とは一体どういうことなのか?という本質をえぐるような議論が交わされていてとても興味深かったです。

 

なんでも「非中央集権化」すればいいわけじゃない

今回のパネルディスカッションのトピックとなっていたのはブロックチェーンによる「非中央集権化」がどういった変化を社会にもたらすのか?ということでした。そこで面白いなと思ったのは、とあるパネリストが「非中央集権化をするメリットとデメリットについて深く考える必要がある」と言っていたことです。

 

その彼が言うには「ブロックチェーンによる非中央集権化」という性質は、世の中のすべての課題に対する解決策になる「魔法」のようなものではなくて「どうなるかわからないけどやってみよう」という実験的なアプローチで進められることが好ましいのではないか?ということです。

 

なぜなら「非中央集権化することが善だ!」としてプロダクトやサービスを「デザイン」することはすでに誰かの思惑が必ず影響してくるからです。それはブロックチェーン非中央集権化を信じるという、ある意味中央集権的な性質を帯びてくるからです。

 

つまり、真の意味で「非中央集権化」するということは「誰かの思惑に左右されない」ということであり、ブロックチェーンが叶える未来はだからこそ本当の意味で「誰にもわからない」のが正解なのです。

 

これってめちゃめちゃ深いです。

ブロックチェーンって、ここからすでに哲学が始まっている。だから、面白いのです!

 

私はブロックチェーンというものは「完全に新しいもの」と認識しているので、現存する何かのツールに替わるというよりかは、全く新しい概念のために使われていくものだと思っています。それは既存の何かを脅かすものではなく、ただ新しい存在が生まれただけ。今までのものを否定せず、既存のものから新しいものまで全てがお互いを否定せずに共存し合えることが、私がブロックチェーンによって叶えられると期待しているポイントです。

今までこうした「ビジョン」を持って何かに向かうためには「思惑」が必要でした。

でもブロックチェーンの「非中央集権化」というものを本気で考えていくと、かなり手放しな状態に近づきます。これが現在人々がブロックチェーンの存在を受け入れる際にもっとも戦っている部分だと思います。

 

でも、考えてみれば「人間」というものは「自我」を中心とした中央集権的な特質を帯びた生き物で、人間が何かを考える限り「非中央集権」というのはあり得るのかどうか?そんなことをパネリストが話していてとても感化されました。ブロックチェーンのことを知っていく上で重要な視点だと思います。ブロックチェーンの面白さはここにあります。

 

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現在はモビリティ、インフラ、BlockchainとAI、アート関連のお仕事を中心に承っていますが、特にジャンルは問いません。

 

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