アートを通し、境界線を超えて人々を繋げる

この記事はMasaaki HasegawaさんのLinkedInにて投稿された記事の翻訳です。

今日なぜアートが必要なのか

芸術家として、先日世界のトップの大学の一つ、IE University にて45mの作品を製作した。なぜか?それは私が、アートは境界線を超えて人々を繋げることのできる全世界共通のコミュニケーションツールだと信じているからだ。

21世紀において、アートはただ自己表現のためや部屋を飾るためだけでなく、世界平和に貢献し得るのだ。アートは国籍、言語、世代、ジェンダー等の境界線を超えて人々を繋げることを促進するものとして、社会的役割を担っている。

テクノロジーは、いつどこにいても他者と繋がることができるよう、私たちの生活を劇的に変えた。それによりコミュニケーションにおける物理的制限が無くなり、今日私たちはグローバルに繋がっている。しかし、他人と繋がるテクノロジーがあるにも関わらず、現在の世界情勢は多くの国を反対方向に追いやっているようだ。つまり、多くの国や地域が、他から離れようとしている。

言語は障害になり得る

今日において、人々の相互理解を妨げる最も大きな障害の一つは言葉である。私は共感覚と呼ばれる症状と共に育ち、音楽や音が見えたり、時間を空間として感じられたりする。共感覚のことをあまり知らずに、見たことや感じたことを友人に話すと、彼らは私が狂ったと思った。言葉で説明しようとするほど、理解してくれる人は少なくなった。

 

言語は便利なツールだが完璧な手段ではない

 

言語は便利なツールではあるが、相互にコミュニケーションしたり理解したりするのに完璧な手段ではない。違う言語間には隔たりがあり、直訳は原文と全く同じ意味を伝えるわけではない。例えば、世界で最も短い歌、詩の型である日本生まれの俳句は、他の言語に翻訳されるとその美しさをほとんど失ってしまうのだ。それは容易に翻訳できない音や文脈が、原文の日本語では重要な意味も担っているからである。時間における概念ですら言語によって異なっている。英語では、よく“持つ(have)”と結びつくが、 スペイン語や日本語では“通過する(pass)”と結びつく。それぞれの言語には、このように独自の世界がある。また、言語では簡単に定義できない愛や友情などの概念もある。十分な言葉がないと言っているのではなく、これらは言語では完璧に捉えることができない概念なのだ。

アートは代わりの手段になり得る

この点において、アートは言語的な理解を必要とせず、私たちの感覚を活用するので全世界共通の言葉になり得る。例を挙げると、赤ちゃんは読書できない。しかし、大人とは違った形かもしれないにしても、共通の体験として音楽を感じることや絵画に反応することはできる。これが、アートを自己表現のためだけでなく人々を繋げることを促すよう利用しながら、私がプロジェクト “Connecting People Through Art Beyond Borders(アートを通し境界線を超えて人々を繋げる)”を立ち上げた理由である。

 

アートは世界共通の言語になり得る

 

世界中の人々とのコラボレーション

このプロジェクトを通して、IEビジネススクール(スペイン)、Google Campus Madrid(スペイン)、東京ジャーミイ(日本)、バウハウス・センター・テルアビブ(イスラエル)、カリグラフィー現代博物館(ロシア)、そしてアーティストのソフィー・シール(フランス)など、様々な国々の人や団体とコラボレーションした。確かにそれぞれの団体や人は異なる目的を持っているが、彼らはみんな、「アートが境界線を越えて人々を繋ぐ力がある」という共通認識を持っている。

 

例えば、教育は異なる分野、

背景や専攻の人々を繋げるのに重要な役割を果たす。 IEビジネススクールは世界トップのビジネススクールの一つでありつつ、『人間性』の大切さを重んじている。実際、この大学には140以上もの国からの生徒が集まっているだけでなく、専攻や専門を越えて生徒を繋ぐ場を提供している。これが、人間性の大切さを強調するために、私たちがコラボレーションした理由だ。

東京ジャーミイでは、 地元の日本人と日本在住の外国人との間の壁を取り除くため、アートを用いて「体験」を創った。アートは現地の人と外国人が同じ瞬間と体験を分かち合うことを可能にしたのだ。

 

建築とデザインは境界線を超えて人々が繋がり合える場所をつくる際、なくてはならないものである。これがバウハウス・センター・テルアビブとコラボレーションした理由だ。バウハウスは一時閉鎖されていたので、このコラボレーションは人々に普段は常識だと考えている物事に気づくことの重要性を思い出させたのだ。

 

テクノロジーは現代社会において紛れもなく重要だが、例えば誰でもコードが理解できるわけではないし、テクノロジー志向の人々とテクノロジーにはあまり詳しくはない人々の間にははっきりとした境界線がある。それが私がGoogleと協力した理由だ – 彼らを繋げるためである。

それぞれのコラボレーションは違う意味やコンセプトを持っているかもしれないが、全てのプロジェクトは唯一の使命を共有している。それは境界線を超えて人々を繋げるということだ。そう、アート産業ではそれぞれの芸術作品の経済的価値が重要である。しかし、21世紀においてより重要なのは、アートは人々を繋げ、世界をより良くする役割を果たせるということだ。物語の主人公になることは必ずしも必要ではないが、社会全体の利益を目指す手段になり得るのだ。

https://www.masaakih.com

長谷川雅彬著「自分の信じていることを疑う勇気」インタビュー

 

Translated by Shiori Sakaguchi

(この翻訳プロジェクトは、「wasabiの海外フリーランス養成スクール」による企画です。 )

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