「責任をとる」のは超簡単!?必要なのは「リスポンシブル」になること

どうも、責任とは一体何かを考えているwasabi( wasabi_nomadik)です。

日本の日常の中で「責任」という言葉は色々な場面で耳にします。

政治家が問題発言をしたり、汚職がバレたとき「〜の責任を取って辞職します」と記者会見で申し訳なさそうに言っていたり、何か新しいことを始めようとすると「お前、それ責任取れるのか?」と問い詰められたり、何かに失敗したら、「それは自己責任だ」と言われたり、与えられた仕事に対しては「責任を持って全うしてください」等々色々な場面で責任が言及されているのを見かけます。

 

「責任を取る」というとなんだか大事のように聞こえます。私も実際、「責任とれるの?」と聞かれるとよく分からないままに何となくプレッシャーを感じます。

 

でも、みんなが恐れる「責任を取る」というこの行為、実際は何をもってして「責任を取る」ことになるのかちゃんと議論されていない印象を受けます。何をもって責任を取るか分からないのに、恐れている人が多いのです。ということで、今日は「責任」という言葉の定義から責任について考えてみたいと思います。

 

「責任」とは文字通り、「責め」を「任う(になう)」こと

まずは責任の意味をgoo辞書で調べてみました。

 

  1.  立場上当然負わなければならない任務や義務。「引率者としての―がある」「―を果たす」
  2. 自分のした事の結果について責めを負うこと。特に、失敗や損失による責めを負うこと。「事故の―をとる」「―転嫁」
  3. 法律上の不利益または制裁を負わされること。特に、違法な行為をした者が法律上の制裁を受ける負担。主要なものに民事責任刑事責任とがある。

 

だそうです。文字通り、「責め」られることを「任う(になう)」、言い換えれば「責められる事を引き受ける」ということですね。

こちらのブログによると、「責任」という言葉の語源は定かではありませんが、「責」と「任」という言葉はもともと中国で使われていたことが確認できるそう。

 

「責められる事を引き受ける」・・・そう考えてみると、汚職や問題発言が原因となって「辞職」している政治家は立派に「責任をとっている」と言えますね。いや〜立派です。だって、責められているだけですからね。

責められて、申し訳なさそうに反省すること。これが「責任をとる」ということです。

 

・・・って簡単すぎじゃないか!?

 

人間は誰だって失敗するし、失敗なくしては成功もありません。もし責任をとるということが、失敗に対して後悔する事、自分の至らなさを思い知る事、そして責められても黙って受け入れるといった「精神的ダメージ」を持ってして「罰」のような意味合いを持っているとしたら非常にもったいないです。と、同時に私は政治家に限らず、失敗したのに「責任を持って辞める」とか、甘すぎると思うんですよね。それは結局何の解決にもならないからです。むしろ、自分がした粗相を片付けてくれないと迷惑ですらあります。これでは立つ鳥、後を濁しまくりです。

失敗した、さぁどうする?ー が大切なのであって・・・
「失敗した、さぁどうする?」ー が大切なのであって・・・

 

 

前に進むためには「リスポンシブル」になろう!

と、ここで英語の翻訳をやっている私としては英語の「責任」がどういう意味を持っているのかも気になります。

英語で責任は”Responsibility”または”Accountability”とも言います。両者の違いはざっくり言うと以下のように要約できます。

 

  • 「responsibility」:これから起こる(=未来)事柄や決定に対する責任の所在。
  • 「accountability」:すでに起きた(=過去)決定や行為の結果に対する責任、またそれを説明する責任。  ( 氏:2015/08/28 Huffington Postより)

 

詳しい説明に興味がある方は以下の記事を見て頂けるとより分かりやすいかと思います。

両者に共通しているのは、「起きた(またはこれから起きる)事柄に対して応答が可能か」ということです。それもそのはず、Responsibleのラテン語語源は、*「answerable(応答可能)」なのです。つまりは、これから起きる事に対してリスクを考えた上で対応策を持っておく事、起きてしまった事に対して解決策を提示することがResponsible(リスポンシブル)であり、Accountable(アカウンタブル)ということになります。

 

英語で、「私が~の責任を取ります」という時は、”I’m responsible for ~” と表現することができます。自分が何かの責任を取る、ということは「私は〜に対して応答可能ですよ(対策を持っていますよ)」という意味合いを持ちます。

 

そして、私は何かが起きてもただ謝り続けるのでも辞めるのでもなく、「対応策」を持っておく事の方が前に進んで行く上でよっぽど大切なことだと思います。

 

謝る事や、潔く辞めることは美徳かもしれませんが、迷惑がかかった側からすると「なんでもいいからどうにかしてくれ」と思う事は少なく有りません。

 

私自身も経験があります。ドイツではお店で店員さんが何かオーダーを取り間違えたり、買った商品の不具合をクレームされてもひたすら謝り続ける日本とは真逆で、謝ってくる事がめったにありません。その代わりすぐに代わりの商品を持って来るなり、返金するなり起こったことに対する対応が早いのです。これはイギリスにいた時もそうでした。最初は「謝らないなんてなんて傲慢なんだ」と思ったりもしましたが、英語への理解が深まるとともに次第にこれも理解していきました。謝る事は英語話者にとっての「責任を取る=being responsible」ではないのです。

 

とは言え、英語でも日本的な「責任を取る(責められる事を引き受ける)」という表現はあります。

〜に対して責めを負うというのは、“take the blame for ~” と言い、はっきり「blame(責め)をtake(取る)」と、こう表現されます。しかし、これはやはり起こりうる問題に対して応答可能な状態を指す「リスポンシブル」という概念とは大きくかけ離れています。

 

日本的な「責任」をどう捉えるかにもよりますが、私はあんまり「責任」を恐れる必要はないと思っています。

それよりも、何か新しい事をする場合はもっと他に「リスクを考えて対策を練る」とか「誰に何を問いつめられても完璧に答えられるくらい自分のやりたいことを把握しておく」とか考える事は他にもたくさんあります。責めらることを覚悟するのも何かを始めるには必要なことかもしれませんが、自分が何をしたいのか最終目標をちゃんと定めれば、それは「誰かに責められないようにするためにやっているわけではない」ということは、すぐに分かるはずです。何かを達成したくて、変えたくて、結果を出したくてやっているのですから最短距離で考えればおのずと対応策も見えてくるはずです。

 

というわけで、これから何かを始めるみなさんは是非「リスポンシブル」というキーワードをちょっと頭の隅っこに入れた上で「責任」というものについて考えてみてもらえれば嬉しいです!

 

では!

 

*参考 http://www.etymonline.com/index.php?term=responsible

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