残業30分で涙を流すドイツ人女性に出会って考えた事

どうも、どこからどこまでが仕事でどこから残業なのか分からないフリーランス生活をしているwasabi( wasabi_nomadik)です。

Startup Stock Photos

突然ですが、みなさんはドイツ人の働き方に関してどんなイメージを持っていますか?

ドイツ人の働き方は、基本的に仕事中あまりおしゃべりをせず効率的で、残業はなく毎年一ヶ月の休暇が必ずとれる代わりに働くときはめちゃめちゃ勤勉に働く・・・私はそんなイメージを持っています。オンとオフの切り替えが上手なんですよね。

 

それはさておき。職業柄ライターをしていると取材やパーティーなどで色々な人に出会うのですが、先日ちょっとびっくりする出来事がありました。

 

それはとある取材でアートのギャラリーを訪れたときのこと。ギャラリーの関係者と、来ていたお客さんからの意見も欲しかったのである女性のお客さんを一人捕まえ、彼女にインタビューをすることに。必要な情報を聞いてすぐ立ち去るのもなんだか味気ないので取材後はたいてい小話というか世間話をするのですが、その女性はなんだか話していても何に対してもすごくネガティブ。「このギャラリーはよく来るの?」という質問にも「ギャラリーはたくさん行きたいけど、時間がないの。今日やっと来れたの・・・」と意気消沈気味。聞いているとなんだか彼女の仕事に不満がありそうな雰囲気。

 

ドイツ人、とりわけベルリンに住んでいる人達って大概のんびりしていて穏やかな人が多いし、好きな事をやっている人が多いイメージだったので「こんな人珍しいな〜おやおや?」と思っていたら、突然、その女性が急に泣き出してしまいました。

 

彼女曰く、「仕事がハードで、時間がなさすぎて今人生が楽しくない」と。

別のことでインタビューしていたのに仕事の話になって急に泣かれたのも衝撃ですが、私はそれを聞いてびっくり。ドイツ人でも仕事に関してこんな悩みを持っている人がいるんだな〜と。その女性が悩んでいたのはおおまかに以下のポイント。

・仕事がハードなあまり、朝少し早く出勤している。

・仕事がハードなのは産休をとっている人の代わりに採用されたアルバイトさんが休みがちだから。

・人手が圧倒的に足りず、ランチを食べる時間も取れないのでデスクで食べてる。

・休暇をとってリフレッシュしたいけど、自分がいなければ仕事が回らないから休みにくいことがストレスに。

 

う〜ん。私はなんだかこれを聞いていて正直腑に落ちませんでした。仕事に責任感があるのは良いとして彼女は仕事を回そうと頑張って、どうにか回してしまっていることが問題だと思うんですよね。そんな異常なストレスがたまるほどの仕事量ならば、上司に掛け合えばいいのに「みんな忙しいのに文句を言うと悪いから・・・」と、それができていないそうなんです。その考え方、どこかで聞いたことがあるような・・・

ただ、彼女の悩みの一部は合理性を求めるドイツの働き方ならではの悩みなのかもしれないとも思いました。それは、仕事を早く終わらせるために社員同士のおしゃべりもあまりなく、仕事が終わったらすぐにみんな帰ってしまうのでそういう仕事の悩みを話す人が社内にあまりいないのではないか?ということです。

ドイツ人は残業もしたくないですし、(というか会社がさせてくれない)皆仕事中は自分のタスクを完了させることに集中しているので各々が自分を強く持って自分でスケジュール管理し、個別に自分で問題に対処していくことが求められます。それは自分に決定権があるということなので、私はとても良いことだと思っていますが彼女のようにあまり自分の意見や権利を主張できないと、知らないうちに仕事がどんどん辛くなっていくのだろうなぁと感じました。

 

そんな話をしている中でちょっと興味深かったのが残業に対する反応です。

彼女によると仕事が終わらないので、最近は残業するときもあるそう。「残業がストレスで、肌に症状が出てきたの・・・」と涙を流す彼女に同情しつつ、「そんなハードな仕事の残業ってどれだけ会社に残っているんだろう・・・?」と心配になりながら、詳しく話を聞いてみました。すると、声高々に返ってきた答え。

「私は30分残業することだってある・・・!」

 

ドカ〜ン!ドリフがいたらみんなひっくり返ってるかもしれない。

分かる、分かるんです。残業なんてほとんどないドイツでは30分残業でもおかしいこと。

(もちろん日本でも、30分サービス残業は訴えるべきおかしなことですが。)

「それはおかしいよね。絶対上司に交渉すべきだよ」とアドバイスしつつも、やっぱりなんだか腑に落ちない。

全く自慢することではないけれど、私の日本の友達は「残業5時間」とか「今日は電車で帰れたラッキー」なんて言っている人もいるので、彼女に同情するのがなかなか難しかったんです。それでもずっとつらい、つらいと仕事の文句を言い続ける彼女。ドイツ人だから、とか人種でひとくくりにできないなぁ〜こんな人もいるんだなぁとつくづく思いました。

 

そこで、ちょっとでも彼女に元気を出してもらおうと、心の底でうずうずしていたその事を解き放ってみたんです。

「私の日本の友達は残業が5時間を超えたり、会社に寝泊まりしたりする人もいるよ。日本ではけっこう普通。ヘンだよね。」

 

すると彼女、きょとんした顔で

「え・・・?」

 

あれだけ悲劇的に仕事のグチをノンストップで泣きながら話していた彼女の顔から涙が一気にサーッと引き去り、2時間以上続いた話題はそこで終了。

 

日本の労働環境、別の意味で恐るべし。

 

 

 

 

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