「古い世代のみなさんへ」が若い世代にバッシングされたことから見えるミレニアル世代の価値観とは?

Woman holiday

どうも、wasabi( wasabi_nomadik)です。

最近、働き方の大きな変革がすぐそこまで来ているのを感じます。

アメリカの経済誌Forbesが出した記事では、2020年までにアメリカの労働者の50%がフリーランサーになるという推測が発表されました。

対する日本では労働人口の19%がフリーランサーということで、アメリカほど浸透しているわけではありませんが、ツイッター上のタイムラインやメディアを見ている限りではフリーランスを含む多様な働き方やライフスタイルが近年一層の盛り上がりを見せているように見えます。

新しい動きに反応する社会の反応

こうした働き方やライフスタイルの変化を受けて、社会ではさまざまな反応が見られます。

Photo by Akane Fumioka
Photo by Akane Fumioka

日本ではインターネット上で「会社員VSフリーランス」の論争が生まれたり、新卒でフリーランスになることが批判されるという現象が起きましたが、こうした社会的なバックラッシュや対立は別に日本だけではなく、実は海外でも同様に起きていることです。私が参加しているデジタルノマドのフォーラムでも、「親や友人に反対されたけれど思い切って一歩を踏み出してみることにした」とか「いろんな人の反対を押し切って、旅に出てみることにした」というメッセージが世界中のメンバーによって投稿されているのをよく見かけます。

 

何か社会的に浸透していない新しいことをするときというのは、周囲の人間の理解を得られないケースが多いと思います。しかし今までの歴史を見ても、社会が大きな変化を迎えるときや、既存の価値観が大きく揺らぐときにこうした論争や対立が起こるのは当然のこととも言えます。

 

このことに関連して最近、「Global Degree」という5年間世界中を旅しながらオンラインのコースを受けることで大学の卒業資格を得られるアカデミーを提供している会社が「Dear Older Generations」というタイトルのビデオを制作しました。

 

このビデオでは、ミレニアル世代が古い世代に向けて「古い価値観を受け入れられなくてごめんね。私たちは新しい価値観を大事にしていて、やりたいことをやるんだ」といったようなメッセージを発信しているのですが、そこに集まった反応がとても興味深かったのでシェアしたいと思います。

ビデオ意訳:

古い世代のみなさんへ

ミレニアル世代が旅行に出かけることが理解できないようなので、説明します。まずはじめに、ごめんなさい。

オフィスに座っていられなくてごめんなさい。

オフィスの箱に座って仕事するのとインドネシアのビーチで仕事することの違いがわかりません。

時間通りに終われば同じでしょう?もし仕事ができなければ、クビにすればいいだけですよ。

私たちはデジタルノマド。世界中が職場だし、教室だし、遊び場であり家です。

ローンや世帯を持つことといった社会からの期待に答えなくてすみません。それも素晴らしい経験になると思うけど、

南アフリカでサメと一緒に泳いだり、パプアニューギニアの民族と踊ったり、ニカラグアの火山でトボガンそりをすることも素晴らしい経験なのです。

みなさんはこれらを「自分勝手」と呼ぶかもしれませんが、これらすべてをできない関係を持ったり子供を育ててこれらをできなくて後悔することも「自分勝手」だと思います。

恵まれているとでも特権階級とでもなんとでも呼んでください、でもあなたがたを無視して私たちは先に進みます。

歴史から人種差別や偏見をなくすことが私たちの使命です。

戦争や憎悪に加担しなくてごめんなさい。それらが良いことをもたらすと全く思えません。その代わり、私たちは愛し、前に進みます。

世界を変えられると言い続けてごめんなさい。すべての情報は指先に詰まっていて、スマホで即座に答えを出せます。

34億人がオンラインでメールやSNSでメッセージを交換します。そんな機会を逃すわけにはいかないのです。

あなたがたもその機会があるのに、そういうものは年相応じゃないと思って尻込みしてしまっているかもしれません。選択できるのに、もったいないことです。

もしその選択ができないなら、それ自体が問題です。

オンラインですべて無料で手に入る授業を、3万ドルかけて大学に入って歴史ある講堂に座って受ける気にならなくてごめんなさい。無料だとしても興味ないです。

だから私たちは情熱と自分の好奇心を追って探す旅に出るのです。その方法は旅しかありません。私たちがお金をかけるのは、そこです。

…中略

愛を込めて、ミレニアルトラベラーより。

 

このビデオのメッセージ、皆さんはどう感じましたか?

このビデオは4日で460万回再生され、大きな議論を呼びました。

このブログを読んでいる多くの方は「ミレニアル世代」の方が多いので、多かれ少なかれこのメッセージに共感できるところもあると思います。このビデオの中で対象にされている「古い世代」のなかには反論したくなる人もいるかもしれませんね。

 

しかし興味深いのは、このビデオは共感を集めるはずのミレニアル世代によって大きくバッシングされ、ビデオを制作した会社は謝罪文を出してビデオを取り消し、マーケティングが失敗したのです。ビデオには以下のようなコメントが寄せられました。

 

「特定のライフスタイルにそぐわない人を批判している」

「還暦を超えているからといって旅の素晴らしさを知らないわけではない。」

「私はミレニアル世代ですが、申し訳なく思います。私には当てはまりません。教育にとても高い価値を置いているし、箱の中で仕事して安定した給料をもらって暮らすことに誇りを持っています。」

私たちの世代はみんな同じじゃない。他人より優れているわけでもないし、ほかの”恵まれない”世代を救うスーパーヒーローでもない。」

 

引用:

 

このように、ビデオに対する反応はポジティブなものよりもネガティブな意見が目立ちました。

 

「ミレニアル世代」でくくれない「ミレニアル世代」

Photo by Akane Fumioka
Photo by Akane Fumioka

このマーケティングが失敗した理由はなんでしょうか?私なりに考えてみたのは、一言で言えば「ミレニアル世代的にクールじゃないから」です。その「クールでない」理由を以下3つに分析しました。

 

  1. この手の「わかりやすい敵を作る」タイプのマーケティングは手が出し尽くされて既視感がある。
  2. 「世代」という先天的な要因のみでグルーピングされる違和感(インターネット世代は年齢、性別、人種、国籍などの先天的要因よりも「コンテンツ」で繋がる傾向があるためそうした区分のしかたをナンセンスと感じる。)
  3. そもそも「ミレニアル世代」とは価値観やライフスタイルが多様になった世代であり、「世代」という1つの枠でひとくくりにできないから。

 

「ライフスタイルが多様になる」とはどういうことか?

この一連の反応を分析していて感じるのは、私たちはもう「世代」だけで繋がって対立構造を生み出せるほど簡単な世界には生きていないということではないでしょうか?

このことからわかるのは、もしミレニアル世代をターゲットとして取り込みたいのであれば、逆説的ですが「ミレニアル世代」をターゲットにしないほうがいいのかもしれないということ。「世代」を全面に打ち出してわかりやすい対立構造を作るようなターゲッティングは一定数に響くとしても「クール」ではない、つまり本質ではないことが見破られるのと、趣味やライフスタイルが多様化している世代なのでターゲットの興味関心ベースで考えなければ正しい層へ訴求できないからです。

 

ではなにが本質なのかといえば、先天的な要因が一切関係なく興味関心ベースで共有できる「アイデア」で共感を集めることではないかと思います。アイデアとはただの思いつきのことではなくて、Idea、つまりはものの考え方だったり、その背景にある哲学だったり、思いだったり。そういうものが、現代において私たちを繋ぐものではないかと思います。

Photo by Akane Fumioka
Photo by Akane Fumioka

私も「ミレニアル世代」としてこのビデオの意図することが理解できる一方、私たち新しい世代が新に目指すべきは歴史が今まで散々繰り返してきた単なる対立構造による戦いではなく、次のレベルに進むときなのではないかと感じます。

 

そのヒントは、「個」どうしが「個」としなやかに繋がっていく「個人の時代」にあるのかもしれない、そんなことを思いました。

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