海外で独身女性がサヴァイヴするために知っておいてほしい「マンスプレイニング」という概念

mansplaining
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どうも、wasabi( wasabi_nomadik)です。

ドイツに住んでいてふとしたときに海外生活のありがたみというか、喜びが全身を駆け巡るときがあります。お気に入りのカフェでゆったりカプチーノを飲む….そんな何でもない瞬間でさえ嬉しいのです。

 


だって、このカフェにいられるのは厳しい海外の環境で毎日をサヴァイヴしているから。

稼げなくなったら終わり、周りに価値を提供できなくなったら終わり。今日この日ここにいられるのは、私が海外での生活を維持するために必死にしがみついているからなのです。

 

金銭面だけでなく、海外で独身女性が生きるということは精神的にもタフにならないといけない場面がたくさんあります。別に海外に限った話ではないのですが、社会的に立場の弱い女性は利用されやすく、なかには海外生活での寂しさや弱みにつけ込んでくる人たちも残念ながらいるからです。

 

そこに、海外に住む”外国人”というさらに社会的立場の弱さがプラスされると非常に搾取されやすい状況に陥ります。つまり、”外国人女性”であるというだけで気をつけなければいけないことはたくさんあるのです。

 

先日起こってしまったバンクーバーでの日本人女性殺害事件も、私にとってはあまり他人事に思えませんでした。詳しい背景はまだ分かっていませんが、海外という慣れない土地で近寄らない方が良い人とそうでない人の判断基準が混乱してしまったのではないかと思います。

 

こうした悲劇を繰り返さないために、私が考える「海外でシングル女性が生きるにあたって気をつけるべきこと」を発信したいと思います。

 

その1つが、Mansplaining(マンスプレイニング)をしてくる人に気をつけることです。

 

マンスプレイニングとは?

マンスプレイニング(英語: Mansplaining)は、男を意味する「man」(マン)と解説を意味する「explain」(エクスプレイン)をかけ合わせたかばん語。「一般的には男性が、女性を見下ろすあるいは偉そうな感じで何かを解説すること」とされる。

 

ソルニットは『ロサンゼルス・タイムズ』が運営するウェブサイト上で2008年4月に公開された「Men who explain things」(男は私にものを解説してくる)と題する意見記事(英語版)の中で、パーティーで出会った男性についての逸話を紹介する。「本を何冊か出しているんだよね? 」と尋ねる彼に、彼女はエドワード・マイブリッジを最新作のテーマにしていると答えた。するとすぐさま、それが彼女の本であるかもしれないとは少しも考えようともせずに、「マイブリッジについて書かれたすごく重要な本が今年出版されたんだけど知っている? 」と返し、得意げに解説してきた。彼女がその本の著者であるという事実を認知していなかったのである[5]。(Wikipedia)

 

2008年頃から使われ始めた新語なのですが、男女関係なく誰もが似たような経験を一度はしたことがあるのではないでしょうか?

私は女性として、男性からこのような態度を取られた経験の方が圧倒的に多いのですが、この言葉自体が「男性は説明をしたがる」という性差別に基づいているのではないかという指摘もあり、有用性が問われています。

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しかし、私はこの考え方を知っておくことでコミュニケーション時に生じる違和感に気がつくことができると思っていますし、私自身も気がつくことができた点で、知っておいて損はないのではないかと思います。これは男女のコミュニケーションだけでなく、同性同士でも当てはまる概念です。

 

私のマンスプレイニング体験

去年ドイツに来てから私は多くの尊敬できる友人に出会うことができましたが、1つだけ苦い思い出があります。私が前に通っていたコワーキングスペースの知り合いだった30代後半のドイツ人男性と一緒にプロジェクトをすることになったのですが、その人がとんでもない”マンスプレイナー”だったのです。

 

彼とは最初、お互いの興味関心が似ていることもあって友好的な関係を築いていました。ドイツにかんしてのライティング仕事にあたって、有用なドイツ語の情報源を教えてくれたり歴史の説明をしてくれたり、親切でいろいろと仕事面でも助けてくれていたのですが次第にそれがエスカレートしました。

 

一緒に小話をしていると、いつの間にか小話から発展してドイツの歴史をダラダラと説明し始めたり、聞いてもない情報をひたすら話し続けたりするのです。しかも、話がとてつもなく長い。

 

話が長いだけでなく、間もなくすると私のドイツ語のミスを毎回訂正してくるようになりました。

 

最初は「まぁ、ドイツ語学ぶためにドイツいるんだし…」と思い、あまり気にしていませんでしたが、またしばらくすると今度はサクッと間違いを指摘するだけでなく、「はい、じゃあもう1回最初から言ってごらん」と、いきなり高圧的な先生になり始めたのです。しかも、1回のミスにつきまたまた長〜〜い文法のレッスンが始まる始末。

 

毎回どんなに小さなミスでも訂正されるのでこちらも話すのが億劫になり、さらに畳み掛けるようにどうでもいい長話が続くとさすがにキツくなってきました。

 

「あの、ドイツ語直してくれるのはありがたいんだけどあなたの言い方はすごく高圧的で嫌だ。」

「あと、あなたの歴史の話まったく興味ないしつまらない。歴史は自分で興味がわいたら自分で調べるから説明はいらない。」

 

こう言うと急に申し訳なく思ったらしく、「ごめんね。君は外国人だし知っておくと良いかと思って、つい。」と言いました。

 

しかし、その後またしばらくすると忘れた頃にダラダラと説明が始まり文法チェックも始まるので、その度に「だから、あなたまた始まってるから。」と釘を刺しつつ腑に落ちない気持ちでいました。イラッとするな〜と思いつつも、そういう性格の人なのかな?くらいにしか思っていなかったからです。

 

そんなときに、私の女友達と彼と3人でご飯を食べる機会があったのですが、その問題の彼は私の女友達にも同じように歴史の話や聞いてもいない情報をダラダラと説明し始めたのです。ちなみにその女友達も外国人。

 

私は内心「あ〜あ…またやっちゃってるよ…」とうっすら思いつつ、この違和感の正体がなにか分からなかったのでそこまで気にしていませんでした。

 

翌日その女友達と今度は2人だけでお茶しに行く機会があったのですが、そのときに彼女に言われた言葉でようやく違和感の正体に気がつけたのです。

 

ねぇ、あの人”マンスプレイニング”がヒドくない?私、マンスプレイナー大嫌い!」

 

私はここではじめてマンスプレイニングという概念を知りました。具体的には、「なにかを説明してくれるという行為は親切心だけではなく、自分の方が優位であるというマウンティング欲が動機となることがある」ということです。

 

慣れない海外の土地で手取り足取り説明してくれる人はありがたい存在かもしれませんが、それは必ずしも毎回親切心で行なわれているのではなく自身のマウンティング欲を満たすために利用してくる人も中にはいるということを肝に銘じておくと良いと思います。

 

結局、そのマンスプレイニング男子とはプロジェクトに対する意見の食い違いで大喧嘩して以来関係が絶たれました。
次ページ:「文法ポリス」もマンスプレイニングになり得る 

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“海外で独身女性がサヴァイヴするために知っておいてほしい「マンスプレイニング」という概念” への 4 件のフィードバック

  1. この記事を、留学する前に読んでおけばよかったと思いました。
    私自身、学部留学中にこのような人たちと関わってきました。
    その時は、英語を教えてくれている優しい人、ほかの人とは違う語学の情熱を持っている人、だと思っていました。
    きっと、私の潜在意識の中に、”語学は自分で勉強できない、誰かに教えて欲しい”という思いが、彼らに対する私の中の違和感を知らず知らずに遠くに隠してしまい、居心地が悪いのに彼らと付き合い続けていたんだなと思いました。

    wasabiさんは、強く”語学は自分で学ぶもの”と精神的に自立している方なので、彼らの分析を客観的にできているのかなと思いました。

    参考になる記事ありがとうございました。
    海外で女性で生活するのは大変だと思いますが、がんばりすぎず、がんばってくださいね。

  2. こんにちは。最初の方はうーん、という感じで読んでいましたが、最後の”日本人に細かいところで指摘されたら”というような所は、確かに私の友達で一人このマンスプレイニングに当てはまる人が一人います。彼女(日本人)は私に対し妹に言う様な分かった様な言い方で言ってくるので、何でこんなにイライラするんだろうと思っていましたが、私は同等の友達として相手を見ているが彼女には無意識な上下関係がある、で落ち着きました。でも、大好きな友達には変わりなく、親友です。
    私は相手を直感的に好きかどうかで付き合う人を決めているので、相手がマンスプレイニングだとしても、単に一つのピースかなと。「もうやめて」と相手に言える関係が逆に健全だと感じます。実際に私を下に見ている繋がりがある人は他にもいますし、それで嫌になるならその程度のかなと。
    今まで幾つかの国で中期滞在しましたが、言語をたくさん直してくれるのは1人だけでした。確かにしつこいと思いましたが、直してくれない人よりは確実に自分の英語力には役に立ちました。ああ、同居解消したのは勿体なかったかも、と思うこともあります。普通にいい子で悪意も感じなかったので。なので今では私の言語力のなさが問題だったのかも・・・と思っています。
    また、私が日本語を教えていた生徒さんも、よく自国の政治や歴史の話をして長くなりましたが、私は元々興味があるので楽しんで聞いていました。正直難しいトピックなので英語が出ちゃって日本語勉強には役に立たず・・・でも相手も熱心なので放っておきました。調べるのとその国の人から聞くのは全然違いますので。これは私のパートナーが社会科学の研究者なので、その違いを常日頃感じているのもあるかもしれません。ナショナルアイデンティティがある人から聞くと面白いですよ。リアルで。
    なので筆者さんのお友達が言ったドイツのことを・・・は私は賛成ですね。
    なのでそのお友達は筆者さんともう一人のお友達にとってはマンスプレイニングかもしれませんが、私がもし彼の話を気に入ったら、そこでマンスプレイニング成立とはいかなかったかも、と思いました。
    記事を読んで、逆にマンスプレイニングの方や文法ポリスに会ってみたいと思いましたよ。

  3. 初めてコメントさせていただきます。ドイツに住む者です。
    私の近くにもドイツ語をよく教えてくれる友人がいます。ドイツ人語が母語の人ではありませんが、在住は長く、アジア圏でドイツ語の教鞭を取られた経験もあります。やたらと説明したがるのは説明欲を満たしたいからなんですね…
    そういえば私が話を聞いてほしかった時も、なんだかはぐらかされて自分の話に持っていかれてしまいました。自分も勉強中の身ですが、友人に対してそうならないよう気を付けたいと思います。実際に、頼まれてもいないのに、学校を休んでいた友人に宿題を教えていたり…。確かに、学ぶには自分から聞く姿勢があってこそ、より効果的に学べると思います。自分の勉強に集中したいと思います。
    wasabiさんのブログでこのコンセプトを知ることができて良かったです。

  4. 現在イギリスでワーホリ中の25歳女です。
    知り合い(日本人)でmansplainingに当てはまる人いるいる〜と思いながら読ませて頂きました。
    ですが、この概念を知らなかったので、wasabiさんの記事を読んですっきりしました!

    Grammer Pliceは学校の先生だけで十分ですね。笑
    イギリスに来たばかりの時に、外国人の友人(その人の英語も完璧ではない)が文法ポリス予備軍でしたが、
    不快に感じたので自然と関わらなくなりました。

    人と関わるときは、自分の直感と不快感をもっと信用しようと思います。
    面白い記事をありがとうございます!

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