明治神宮は”Meiji Jingu”? 日本の地名の英語表記に関して国土地理院がルールを決めたよ

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どうも、wasabi( wasabi_nomadik)です。

 

みなさんは観光地で外国人に英語で道を聞かれたことがありますか?

私は話しかけやすいオーラが出ているのか、どういうわけか日本でもドイツでもよく道を聞かれます。

(ドイツで道聞かれてもあんまり役にたてないのですが・・・)

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でも慣れ親しんでいるはずの日本で道を聞かれたときも、すぐピンとこないケースが非常に多いのです。

それはなぜかというと、同じ場所でも観光客が知っている日本の地名と、日本国内で使われている地名が違うからなのです。

 

たとえば、「明治神宮」を”Meiji-jingu Shrine”と呼ぶ人もいますし、日本語表記の”Jingu”を取っちゃって、”Shrine”に置き換えちゃう場合もあるのです。

 

日本人にとっては、「明治+神宮」という単語が頭の中で固定されているので、「メイジ・ジングウ・シュライン(Meiji jingu Shrine)」と言ってもらえたら、けっこうすぐピンと来るのですが、「メイジ・シュライン(Meiji Shrine)」と言われると、一瞬「そんなものあったっけ?」と混乱してしまう人も多いのではないのでしょうか?

 

なぜこうややこしい呼び方が複数あるかというと、日本国内で英語表記の地名が浸透していないからです。

かつてないくらいに外国人観光客が増えているのに、浸透していないのには理由があります。

 

ルールがなかったから、表記の仕方がバラバラ

私は日本文化関連で、日本語>英語の翻訳もしていますが、いつも困るのは「日本の地名表記方法」です。

 

翻訳先のメディアの方針として「オフィシャルサイトに表記があればそれを優先する」、ということになっているので、迷ったらまず公式サイトを見るのですが、公式サイトの翻訳では英語話者に伝わらないことも多いのです。

 

そして、英語のガイドブックで表記されている地名が公式サイトとは違ったり、実際は観光客の間ではガイドブックの表記法のほうが受け入れられていて浸透している、なんてこともあります。

 

例えば、明治神宮は公式ページで「Meiji Jingu」という表記を使っていますが、これを採用してしまうと、英語話者は”Jingu”が何を意味するのか分からず、ちょっと不親切な訳になってしまいます。

 

こんな感じで、どの媒体も自治体も独自の呼び方をしてしまっているので、なかなか英語表記が浸透しないという事実があります。

 

 

これでもう迷わない!国土地理院が発表した「外国人にわかりやすい地図表現検討会報告書」が便利!

そう、今までは明確なルールがなかったので翻訳する側としてはかなり困っていました。

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でも、増え続けている外国人観光客への配慮やオリンピックに向けてやっとこさ国土地理院が細かくルールを発表したのです!

 

かなり、良い仕事をしてくれたと思いますよ。この報告書には日本の地図上で使っていた地図記号イメージを、外国人向けに改良したり、川、山、海などの地名表記、市町村の表記法、施設の表記法など細かく検討された結果が載っています。

 

私が良いな〜と思ったのは、ここに書かれている事は委員会の人が勝手に決めた訳ではなくて、きちんと外国人にアンケート調査を行ってどの表記が分かりやすいか統計をとったうえで決まった表記法だということです。

 

超ざっくり説明すると、今後日本の地名の英語表記は以下の2タイプどちらかに振り分けられるという事です。

 

  • 置換方式(こちらが基本)
  • 追加方式

 

置換方式の例として、たとえばさきほど言った「明治神宮」であれば、”Jingu”という日本語はとっぱらって、対応する英語の”Shrine”に入れ替えてしまうということです。なので、明治神宮の正式な英語表記は、今後”Meiji Shrine”となります。

 

他の例として、「筑波山」は、”Tsukuba-san”でも、”Mt.Tsukuba-san”でもなく、シンプルに”Mt. Tsukuba”となります。 「利根川」ならTone Riverです。

 

 

一方追加方式では、日本語部分を省略してしまうと意味が通じなくなってしまうものはそのまま日本語読みを採用したうえで対応する英語をくっつけるというやりかたです。

 

例えば、月山(がっさん)という山は、”san”を抜いてしまうと、”Mt.Ga”になってしまい「一体どこの山だ?」と混乱してしまいます。なので、ここでは”san”を省かずに、”Mt.Gassan”と書く事ができます。「荒川」も、”kawa”を省いて、”River Ara”にするとあまりにも分かりづらくなってしまいます。なので、”River Arakawa”と表示してOKです。

 

直訳すると、「月山山」や「荒川川」になってしまいますが、日本語の原文に忠実に書くよりも、このくらいしつこく丁寧に書く事は翻訳において思いやりだと思います。

 

今インバウンド業界アツイですし、オリンピックに向けて日本文化関連の翻訳も増えていくと思います。

 

日本文化関連の翻訳って、翻訳経験があまりない人でもチャンスがあるというか、けっこう開かれている分野なので是非この報告書を参考にしながらチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

【参考URL】

  • 国土地理院ウェブサイト

http://www.gsi.go.jp/kihonjohochousa/kihonjohochousa60014.html

 

  • 「外国人にわかりやすい地図表現検討会報告書」PDFダウンロード

http://www.gsi.go.jp/common/000111876.pdf

 

 

 

 

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