文化の違いを受け入れるために大切なことはユーモア?ステレオタイプをヘイトに繋げないコンテンツの書き方

adam fletcher
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どうも、先日ベルリンの地下鉄CMにかんする記事を書いたwasabi( wasabi_nomadik)です。

タイミングが良かったこともあって、久々に記事がバズりました。

 

 

私のツイッターだけでも1200リツイートを超えるシェアがされ、ハフィントンポストへの転載もあったためいろんな層の人たちからいろんな反応が続々と来てどれを読んでもとても興味深かったです。

 

日本とドイツって国民性が似ていると言われているのに、鉄道CMから切り取って見える社会の一面がこんなに違うんですよね。

 

私はドイツに住んでいる日本人としてドイツと日本を比べましたが、ここドイツにはドイツに住むイギリス人としてドイツとイギリスの文化を比較している作家がいます。

先日ブログで紹介したのですでにご存知の方もいるかもしれませんが、『ドイツ人になるためのステップ50』の著者であるアダム・フレッチャーです。彼はブログでドイツと彼の母国であるイギリスを比較したエッセイをシェアし、ブログを大ヒットさせました。それをきっかけに書籍出版が決まり、飛ぶように売れてSPEIGELのベストセラー作家となったスゴイ人です。

 

 

私は彼の処女作『ドイツ人になるためのステップ50』を読んで以来彼のユーモア溢れる文章テイストの虜になってしまいました。奇遇なことに彼は以前ライプツィヒに住んでいて、私の友人が現在働いている会社で働いていたということで、勝手につながりを感じていたんですが、そんな矢先、先日このブログで彼の書籍を紹介したことをツイッターで伝えたら返事がきて、なんとその2週間後にちょうどライプツィヒで公演をやるのだということを教えてくれたんです。すごいタイミングの良さ…。イベントに遊びに行ってきたので、その様子をちょこっとシェアします。

 

 

 

公演が行われたのはライプツィヒ大学の講義室。イベントの主な目的は彼の新刊PRで、前作のヒットに続き第2弾を出版したということで本の内容や彼が現在行っているプロジェクトの簡単な説明、ビデオ作品の上映がされました。そして、最後には参加者全員を巻き込んだ「あなたのドイツ人度チェッククイズ大会–How German Am I Quiz?」が開かれ、会場は爆笑の渦に!参加者はフレッチャーが用意した質問に4択で答え、どれを選ぶかによってそれぞれの回答に1~4点のポイントがつけられます。質問は全部で10個あり、最終的なポイントの数でドイツ人度をはかるというジョークゲームです。

 

questionnaire

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本と同様、質問の内容が面白くて何度声に出して笑ったかわかりません。個人的にツボにはいった質問は「誰かが会話内でスラムドッグミリオネア(2009)のリリース年を2007年と言ったとき、”Klug­schei­ßen”せずにいられるか?」という質問です。「Klug­schei­ßen」とは簡単に言えば私が以前ブログで紹介したマンスプレイニングのようなもので、何事にも正確さを重要視すると言われているドイツ人ならばちょっとウザいと思われても間違っている情報には間違っているということをはっきり言う人が多く、そういう人は“Klug­schei­ßer”、英語なら”Smart Shitter”–つまりは“賢いクソ野郎”と言われます(笑)このことはフレッチャーのデビュー作のなかでも触れられているので気になった人はぜひ書籍を読んでみてください。

 

クイズの結果、私は総合点27/40でした。これは彼のチャートによればドイツ人度67.5%に当たるそうです。う〜ん、なんとも中途半端なドイツ人度ですね。フレッチャーにもイベント後に「え〜もっといけたでしょ!Come on!」と言われてしまいました。いや、でもドイツ人度が異常に高くても複雑な心境ですがね(笑)

 

とまぁこんな感じでおふざけトークも楽しかったですが、私がこのイベントで得た1番大きな収穫は彼のようにステレタイプをコンテンツにする場合どんなことに注意すべきかを語ってくれたことです。

 

ステレオタイプをコンテンツにすることは人種差別に繋がる恐れがあったり、あまりにも行き過ぎた一般化は社会的マイノリティの存在を無視することにも繋がり批判をよびかねません。彼によれば2つの異なる文化やステレオタイプをコンテンツにするときは以下のことに気をつけると良いと言います。

 

  • 片方の国や文化だけでなく平等に叩く
  • いじる時は人ではなく文化をいじる
  • ネガティブな面もポジティブな面も両方扱う
  • ありのままの違いをそのまま言うのではなくユーモアを持って面白い言い方で描写する

 

私もこの考え方にすごく共感したし、新しい気づきを得ることもできました。

特に感動したのが最後の「ユーモアで面白く言う」という話です。これこそフレッチャーの作品がドイツに住む外国人とドイツ人両方に愛されている秘訣だと思います。

 

外国人としてドイツに住んでいれば自国の文化とは違った慣れない習慣に頭を悩ませることもあるでしょう。海外に限った話ではないですが、人生ではいろんなことが起きますし、時として当たり前の日常が退屈に感じるかもしれません。それらを無味乾燥な事実として「ここが違う、これが我慢ならない」と述べることは意味がないとは言いませんが、クリエイターとしては結局そのほか大勢の人と同じ目線に立っているだけに過ぎません。そこからユーモアによって、皆が見ているいつもの”当たり前”から違うステージに案内する–。それが「価値を提供する」ということなんじゃないかと気づかされました。

 

そして、外国人に対してだけではなくドイツ人に対しても、ドイツ人が”当たり前”と思っている自分たちのカルチャーを「外国人から見ると笑えるところもあるんだよ」とユーモアで新しい視点を提供することに成功しています。人種に関係なく共感を集めたことが純粋にすごいなぁと刺激をもらいます。

 

自分自身に立ち返ってみて、私はものを書くライターとして人々にそういう価値を与えられているのかな? と、そんなことを考えさせられるイベントとなりました。

 

彼の新作は日本のアマゾンで予約が可能です。すでに第1弾をチェック済みの方はこちらも手にとってみてください。私もイベントで新作を購入したので週末ゆっくり読むことを楽しみにしています 🙂

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