アーティストこそマーケティング的視点が必要だと思う理由

ヴィトゲンシュタイン哲学探究

どうも、ブロガーのwasabi( wasabi_nomadik)です。

 

私は情報発信によって翻訳をはじめとする自分の持っているあらゆるスキルを売って生計を立てていますが、最近は「情報発信によって自分のコンテンツを広めるスキル」自体を売ることも増えてきて、良い意味でどんどん自分が何者なのかわからなくなってきています。

 

なにがビジネスになるかわかりませんね!

 

そんななか、私自身音楽やアートが好きでそういう情報を発信していたりそういう場所に顔を出していることもあって、アーティストさんにアドバイスをすることが増えてきました。

 

私はアートが大好きで、本気でアート活動をしている人を応援したいからこそはっきり言います。

 

もちろん全員じゃないけど…

 

せっかく良いものを作っているのにマーケティング的視点がないアーティストが多い。

 

コンサルをしていくうえで、私が気づいたことです。

 

思いが余り余って、深夜にガラガラ声で動画つくちゃったくらいですよ。

こっちに住んでいるアーティストさんたちとすごくプロダクティブな話をして、刺激を受け、興奮して深夜3時くらいまで語り明かしてから作った動画なので目がシパシパになっているのは気にしないでください。(笑)

この思い、聞いてほしい!

 

「お金にこだわりたくない」というこだわりから解放されるべき

いろんなアーティストさんと喋っていくうちに共通して「う〜ん」と首をかしげられてしまう瞬間があることに気づきました。

 

それは「お金」の話になったときです。

そこを柔軟に考えられる人は話が早いんですが、「このアート活動を具体的にどうやってお金に昇華していくか」という話になったときに抵抗感を示す人はけっこういます。

 

私からすると「どうしてお金にこだわりたくないってことにこだわっているんだろう??」って思うわけです。

 

自分のアート活動を「広める」ことが目的ならば、それを達成するためなら手段はなんでもよくないか?と思うわけです。

 

動画のなかでも話していますが、死んだ後にアパートから作品が出てきた画家ヘンリー・ダーガーみたいに「誰にも知られずただ純粋にアートだけを作っていく」ことが目的であれば話は別です。

 

だから、アートでお金を作ることに抵抗がある人はまず自分が「制作だけをやりたいのか」「アートを通してなにかを実現したいのか」を決める必要があると思います。

 

私の個人的な私感ですが、ここがブレているとアクションを起こすことは難しいのかもしれません。

 

世の中に、アートの価値を高めたい

個人的な信条ですが、私は目に見えないものがこの世で1番大切だと思っています。目に見えない「アイデア」からすべては始まっているからです。

 

だから、アートや哲学は世の中において超大事だと思うんです。1番大事。

最近ベルリン在住のアーティストの方のブログをたまたま読んだのですが、その内容で書かれているヨーロッパの「アーティストの社会的な存在意義」にすごく共感しました。

 

限りある資源のなかで繰り広げられる資本主義競争社会に、私たちは生きています。

 

マテリアルとしての資源に限りがあることは論ずるまでもなく明白ですが、見落としてはいけないのは「人が注目できることも限られている」ということ。

 

個人が1日のうちに考えられること、気にすることができることは限られています。つまるところ、資本主義社会はこの個人の脳内をどれだけ独占できるかに限られていると思うのです。

 

「iPhoneかAndroid、買い替えはどっちにしようかな」

「あのモデル、あの人と結婚したんだ」

「会社辛すぎやめたい、フリーランスになろう。どこで情報集めよう?」

などなど…注目できることも限られているんです。人の生きる時間も。

 

それは人間の認識の仕組みからも明らかで、言語学を学んでいたときにもそういう話が出てきました。ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインのウサギとアヒルの絵が良い例です。みなさん、この絵がなにに見えますか?

 

イリュージョンカード
引用:La boite verte (http://www.laboiteverte.fr/tres-vieille-illusion-canard-lapin/)

 

おそらく多くの人が、ウサギかアヒルだと認識したのではないでしょうか?

 

人はこの絵を見るとき、「ウサギ」か「アヒル」かどちらかに注目するしかないんです。この絵をウサギとして見ているときはアヒルに注目できなくて、この絵をアヒルとして見ているときはウサギに注目できない。

 

だから、私はそういう意味で「戦い」だと思いますね。

仮にウサギをアートとするなら、世の中の人にアートの価値を広めるためには、アヒルじゃなくてこっちの、ウサギに、アートに目を向けてもらう必要があるんです。

 

それは別に「金」っていう方法で広めなくてもいいんだけど、そこにだけこだわる必要はないんだけど、そうしている間にいろんな産業のマーケターたちは広告を通して人々を「教育」しているわけです。アヒルを見てね〜って。

 

説明するとまた長くなっちゃうんで省きますが、最近『CA$HVERTISING』という本を読んでて思ったのは「広告は、単純にモノを売るっていうだけじゃなくて人の意識や考え方に、プロダクトやサービスという名のもとに実はアート的なエフェクトを与えているんだな」ってことです。人の倫理観とか、美意識とか、もろもろ。

 

 

私はそれが非常に歯がゆい。

共感できるサービスやプロダクトもいっぱいあるけど、私から見たら哲学もクソもないどうでもいいものもたくさん溢れていて…

 

私はアートの価値はそういうタイプの”アヒル”以上にあると思っているからこそ、陣取りしたいです。社会にアートや目に見えないアイデアの価値を高めて、皆が目に見えないものにお金を払う社会、アイデアやアートに価値を見出す社会になったらいいなと思います。

 

私もできることなら「スマート」なやり方でやりたいけど、本気で勝ちたいからこそ悠長なこと言ってられないし、この資本主義ゲームに乗るぜって感じです。

 

もっと正しくいうと、この資本主義を利用して自分だけのシステムを作るっていう考え方です。

 

この資本主義ゲームを乗りこなして、自分のやりたいこと、伝えたいことを広める。

 

ドイツに住んでいると、「反資本主義!」な若者にもけっこう多く出会うんですが、私は「反資本主義」って言って真っ向から対立するんじゃなくて「しなやかに」乗りこなしていく方が絶対楽しいと思うし、自分も成長できると思うんです。

 

「反資本主義」っていうイデオロギー自体が究極に金を意識しているからこその裏返しな気もするし。

 

資本主義社会も問題だらけだし、限界あることは明らかなのですが。

 

だからこそ私はそれを徐々にしなやかに変えていきたいと思っていろいろ活動しています。情報発信とかベジタリアンとかすべてその一部です。

 

なんかまとまりがなくなっちゃいましたが、私は結局のところ「アート」とか「金」とかに”本当の意味でこだわらず”良いもの、良いアイデアの価値が見直される社会を作っていきたいです!

 

そういう考え方に共感してくださる方のお手伝いもしていきたいです。

もしアート活動やビジネスプロジェクトを展開していくうえで、「情報発信の仕方に困っている」という人がいたらなにかアドバイスさせていただけるかもしれません。

 

それ以外にも、この私の考え方についてどう思うかアーティストさんの意見なども聞きたいです。コメントでもいいですし、[email protected]を始めたのでお気軽にメッセージください。

 


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“アーティストこそマーケティング的視点が必要だと思う理由” への 4 件のフィードバック

  1. 初めまして
    (株)SENTE代表 兼 アーティスト兼 将来はアーティストプロデューサーを目指す太田貴之と申します。

    私はある想いからアートの可能性を感じ、アートビジネスに挑戦しています。
    誠に失礼ながらどこか私と同じ匂いを感じましたw

    良ければ色々話してみたいです。
    よろしくお願いします。

    1. コメントありがとうございます!
      共感をしていただけて嬉しいです。

      さきほどいただいたメールアドレスにメッセージを送らせていただきましたのでご確認いただけますと幸いです。

  2. こんにちは。ayami yasuyhoというパフォーマンスグループをやっております秋紀というものです。とても興味のある話題で刺激を受けました。
    で、そのお話にあったアートとお金についてですが、作品を作っても売れないな〜とかいう感じがアーティストサイドに蔓延しているのが大きいのではないかと思うのです。実際ご飯などを作っている方は、人間に必要なので、おいしいものなら買ってもらえます。パソコンやスマホもここ数十年で価値が高まったので買ってもらえます。でも例えば音楽がなくとも生きていけるという人はいるように思えるのです。作品を作るには普通膨大な時間がかかります。そしてそれに見合うお金が発生しないことが当たり前になっていると思えます。のではなからあきらめている感があります。時給換算するととても見合う仕事とは思えません。そもそも時給換算してしまう潜在的な脳みそが、アートをお金稼ぎできないものと決めてしまっているような気もします。それは自分の中にもあるかもしれません。
    私個人は、自分のやっていることが社会にとっていいものを提供できると確信しています。しかしその価値をどう自分も含め他人に認知させることが難しいとも感じています。
    昨年ベルリンに行きました。奥さんと二人で体験したドイツはとってもよかったです。それは個人が個人としてほっといてくれる感じと、アートなりなんなりその人がしている仕事を認めるような雰囲気がそこらじゅうにたちこめていて、それがとても居心地よく感じました。
    WASABIさん含め、その晩お話しされた方はどういった意見をお持ちなのか聞きたくてコメントしました。ベルリンにいるアートetcにかかわっていらっしゃる方々がお金とアートについて、自分の労力に見合うとは思えない、そのものは食べることが出来ない『アート』というものをどう価値つけるように、自分や自分の作品、世界or社会と向き合って考えておられるのか教えていただければうれしいです。よろしくお願いします。

    1. コメントありがとうございます!

      >>作品を作っても売れないな〜とかいう感じがアーティストサイドに蔓延しているのが大きいのではないかと思うのです。

      それはたしかに感じます。
      話していると、情報発信の大切さはわかっているしやってみたいけれどどうも重い腰が上がらない…という方が多いです。
      どうしてそれが障害になってしまうのかといえば、そのための努力や時間をかけたくないというのが本音なのかな?とも思ってしまいますが…

      あとは実質問題アートで食べていかなくてもほかの仕事で食べていけるから、必要に迫られていないから重い腰が上がらないのかもしれません。
      私はフリーで食ってくしかなかったので、これしかなかったという意味ではガンガンすごいスピードで進めることができたのかなぁ…と分析します。

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